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3ヶ月以上経過した相続放棄に対して裁判所から来た照会書の内容

2018/02/22

相続放棄は3ヶ月以内とよく言われます。

3ヶ月とは、相続を知ってから3ヶ月以内の意味です。被相続人の死亡日から3ヶ月ではありません

相続する財産(プラスの財産もマイナスの財産も)があることを知らなかった場合など、何年過ぎていても相続放棄を申し立てることはできます。

ただ、3ヶ月以上の経過した相続放棄の申し立ての場合、家庭裁判所から「照会書」だとか、そんな名前の用紙が送られてきて、質問事項に対する答を書き込んで返送するように指示されると思います。

必ず来ると決まっているものでもないのかも知れません。
でも、99%来ると思っておいたほうがいいでしょう。

単純に「Yes」か「No」を選択するだけでいい質問もありますが、自分で考えた文言を書かなければならない質問もあります。

(わりとたくさんあります)

送られてくる回答書の質問事項や書式は、都道府県によって違うそうですが、問われる内容は、大体同じようなことだろうと思います。

私のところへ来た回答書にある質問事項を書いておきますので、ご参考やら心の準備やらにお役立て下さい。

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私のケースは以下の通りです。

  • 10年近く前に死んだ父が20年近く前に倒産したよその会社の連帯保証人になっていた。
  • 子(私と姉)は、父が連帯保証人になっていること自体知らなかった。
  • 信用保証協会から「あなたの相続している債務は今いくらいくらですよ」と言う通知が届いて、債務の法定相続人であることを知った。

という状況で、相続放棄申述書上申書を家庭裁判所に提出した後(2週間後くらい)に届いた照会書の内容です。

亡父の連帯保証債務の相続放棄を申し立てたら裁判所から送られてきた「照会書」

相続放棄照会書

冒頭に「平成○年(家)○○号 相続放棄申述事件」とあり、「被相続人」として父の名が入っています。

ずらっと並んだ質問は…

1.あなたは、相続放棄の申述書をどのような方法で提出しましたか。

A.自分で申述書を用意し、署名捺印して提出した
B.弁護士、司法書士に依頼した
C.その他(                  )

2.相続放棄は、あなたの真意に基づくものですか。

A.はい
B.いいえ(理由を具体的に記載して下さい)

3.被相続人死亡から本件申述までの間に、被相続人の財産の一部または全部を隠匿、消費、処分したことはありますか。
(土地の売却、預金の解約を含みます)

A.ない
B.ある

ある場合は、いつ何をどのようにしたのか具体的に記載して下さい。

(ここに何をしたのか書く広い空白)

4.どのような理由で相続放棄するのですか。

A.被相続人から生前贈与を受けている
B.債務超過
C.遺産が少ない
D.生活が安定しているため
E.遺産の分散を避けたい
F.その他(具体的に記載してください)

5.被相続人の死亡を知った日を記載して下さい。

6.あなたの知る限り、被相続人に財産(土地を含む)、預貯金、現金等はありますか。

A.ある
B.ない

6でA.あると答えた方は

財産の存在を知った日を記載して下さい。

財産の内容を具体的に記載して下さい。

(広々余白)

7.財産の存在を知ってから本件申述までに3ヶ月以上が経過している場合にお答え下さい。

ーその財産を相続する可能性を予測していましたか。

A.予測していた
B.予測していなかった

7でB.予測していなかったと回答した方

相続の可能性がないと考えた理由を記載して下さい。

(広々余白)

8.被相続人に債務はありますか

A.ある
B.ない

8でA.あると回答した方

債務の存在を知った日を記載して下さい。

債務の内容を具体的に記載して下さい。

(広々余白)

9.被相続人の財産債務の存在を被相続人死亡日から3ヶ月以上経過してから知った場合にお答え下さい。

ーいつ、誰から、どのようにして知ったのか具体的に記載して下さい。

(広々余白)

相続を知った経緯の詳細を示す資料がある場合は、本回答書に添付して提出して下さい。

10.その他、本申述を補足する事項があれば記載して下さい。
書ききれない場合は、別紙にご記載の上添付して下さい。

(余白)

============照会の内容は以上です。

照会書

上記照会事項に回答を書き込んで、捺印したものを家庭裁判所へ返送します。

必要なことをすべて書き、余計なことは書かない。

これがポイントです。

…と言っても、うちでは、どう書いたらいいのか弁護士さんにアドバイスしてもらってそのまま書いて出したのですが(笑)

3ヶ月以上の経過した相続放棄は自力でできるか

裁判所

私のように、死亡日から3ヶ月以上を経過した相続放棄の申し立てには、「なぜ今まで相続放棄をしなかったのか」を説明する「上申書」(300字くらいで相続放棄に至った経緯を説明する文章)をつけるのですが、その段階から(初めからということです)弁護士さんに頼んでいたので、照会書の回答についても相談しました。

回答に情報の過不足があれば、また質問が送られてくるかもしれません。

すんなり行けばいいのですが、答え方によっては、かなり面倒なことになる可能性も。

万が一相続放棄ができなかったら、借金を背負うことになります。

3ヶ月を過ぎた相続放棄の手続きを、自力で出来るか出来ないかの話とすれば、「出来る」という答になります。

法的には、すべて専門家でなくても書いていい書類です。

ただ、初めの申し立て時点で提出する上申書と、上記のような照会に対する回答書を、全部自分で書く必要があり、もしも相続放棄に失敗したら…と考えると…どうでしょう。

債務の額にもよります。

「最悪かぶってもいいや」と言える債務なら、手続きを独力でやるのもアリです。

大きい額なら、迷わず弁護士に頼むべきです。

(うちでは債務の総額が9000万くらいでした。)

最初の申し立てから弁護士さんに依頼してあれば、その後なにかと質問相談できますし、どう書いて出すのか、何が必要なのか、次は何が来るのか。悩んで調べている時間の方がもったいないです。

相続に関する事例を多く扱っている事務所に頼んで下さい。

難しく、苦しく、面倒な相続手続き、全て代行します。





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