フィギュアスケート ジャンプ6種の見分け方-これなら分かるシンプル解説
フィギュアのジャンプは全部で6種類。
難しい順(基礎点の高い順)に
アクセル(A)、ルッツ(Lz)、フリップ(F)、ループ(Lo)、サルコー(S)、トゥループ(T)
この見分け方ですが…
説明にはたいていイラストや動画がついていると思います。
でも私はそうしたものを見ているうちは全然見分けられませんでした。
詳細な説明書きや図解や動画は、選手が跳ぶ時には同時に見られないので、結局分からなかったのです。
もっともっと単純に考えてみたら簡単に見分けられるようになりました。
ポイントは、すべてのジャンプを1文字で表現するってことです。
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フィギュアスケート ジャンプの種類の見分け方(単発ジャンプ)
※「右」「左」は右利きで左に回転する選手にとっての右左です。反対回りの選手ではすべて左右が逆になります。
アクセル(A):1文字表現=「前」
アクセルは簡単ですね。一番見分けやすいジャンプです。
すべてのジャンプの中で前向きに跳ぶのはアクセルだけ。
左足でぐっと前に滑り込みながら右を氷について跳びます。
アクセルが難しいのは、前向きに跳ぶのは独特の恐怖感があるからです。
アクセルを1文字で表すと「前」です
ルッツ(Lz):1文字表現=「)」
ルッツも見分けやすいです。
滑って来た選手が後ろ向きになって左足でバックして跳びます。
このバックは左のアウトエッジに乗って滑ります。なのでバックの軌道は閉じカッコの形になります。
これ→ )進行方向は↓です。
ルッツは右回りのカーブで入って左回りに跳び上がるジャンプです。これをカウンタージャンプと言いますが、ルッツはカウンタージャンプだから難しいのです。
同様にイーグルやイナバウワーから跳ぶ場合も、右回りから跳ぶほうが難しいです。
「逆イーグル」というのは、左回りジャンプの選手がジャンプのアプローチに右回りのイーグルをすることです。
ルッツを1文字にすると「 )」です。
フリップ(F):1文字表現=「(」
フリップはルッツの逆です。
左足で左回りの軌道を描きながらバックして、右足を氷について跳びます。
フリップを1文字で表すと「( 」です。
ループ(Lo):1文字表現=「X」
ループはよく「椅子に腰かける格好になって跳ぶ」と説明されます。
でも、ループの跳び方には個人差が大きくて、ループの得意な選手ほど深くは座りません。
ほとんど座らない選手もいます。
誰でも必ずやるのは、バックする左脚の後ろに右脚を軽くクロスする動作です。
浅いクロスでバックして、後ろにつけていた右足で跳び上がるのがループです。
なのでループを1文字で表現すると「X」です。
サルコー(S):1文字表現=「ハ」
サルコーは、左で氷に立ちながら左足の横あたりに右足を置いて跳びます。
両足の位置が前後にずれずに横に並ぶのが特徴。
この時脚の形はカタカナの「ハ」の字のようになります。
サルコーは「ハ」です。
トゥループ(T):1文字表現=「右」
トゥループは、右足で跳ぶジャンプ。
ジャンプに入る直前に右足の方で立っているのはトゥループだけ。
右でバックしながら左脚を振り下ろして氷を蹴って跳びます。
トゥループを1文字で覚えるなら「右」です。
あるいは、他のジャンプと逆の足を使う意味で「逆」でもいいかなと思いますが、できるだけシンプルに行くならやっぱり「右」ですね。
6つのジャンプの見分け方一覧表
まとめるとこう↓なります。
これをメモって手元に置いて試合を見てみてください。
1試合終わる頃にはほぼ完ぺきに見分けられるようになっていると思います。
アクセル(A) | 前 | ルッツ(Lz) | ) |
フリップ(F) | ( | ループ(Lo) | X |
サルコー(S) | ハ | トゥループ | 右 |
フィギュアスケート ジャンプの種類の見分け方(コンビネーションジャンプ)
6種類のジャンプのうち、右足で跳ぶのはループ(Lo)とトゥループ(T)だけです。
すべてのジャンプは右で着氷するのでセカンドジャンプ、サードジャンプにつけられるのはLoかTだけ。
なので見分けるにしても2種類のうちの1つなので簡単なのですが、セカンドがLoかTかは、実は足元が見えていなくても見分けられます。
とりあえず足が見えている状態での見分け方を説明しますと…
セカンドトゥループ
ファーストジャンプから降りた右で滑りながら左のトゥをリンクに突いて跳んだら、セカンドトゥループです。
コンビネーションジャンプの3つ目ならサードトゥループということになりますが、国際試合クラスの選手でサードをトゥループにする人はほとんどいません。
3つ目はたいていループです。(ループの方が基礎点が高いから)
3F-2T-2Loとか。
ふたつめTみっつめLoの選手が多いですね。
セカンドループ
セカンドループは、降りた右足でそのまま跳び上がります。
この時右足を補助するものはありません、片脚で降りてその足で跳ぶジャンプです。
身の軽さが要求され、男子選手でやる人は、ごくごく稀。女子でも稀というレアジャンプ。
難しく、セカンドジャンプの起点をどこと見るかでURを取られやすいジャンプでもあります。
足元が見えなくてもセカンドの種類が見分けられる理由
…とセカンドの見分け方を説明しましたが、実際の見分けはもっと簡単です。
簡単に言ったら「左足をつく間があるかないか」です。
ファーストジャンプから降りた瞬間に跳び上がるセカンドループ、サードループは、ボールがバウンドするようなタイミングでポンポンとジャンプが続きます。
トゥループだとファーストを降りてからセカンドの跳躍までに時間が空きます。
なので、足元が見えていなくてもセカンドジャンプの種類は分かるのです。
ボールがバウンドする呼吸で続くジャンプはループ、間が開けばトゥループです。
3連コンボは、3x-2T-2Loにする選手が多いので、注意して見てみてください。
たいていファーストのトリプルの後はちょっと間が開いてセカンドを跳び、最後の3つ目は降りたらすぐに跳んでいるはずです。
コンビネーションジャンプの二つ目以降は、簡単に分かります。