リネットにPCを回収してもらって五輪に参加できるのは3月末までです
古いノートPCをリネットジャパンに無料で回収してもらったので、その流れと、途中に起きたアクシデントへの対応など。
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パソコン廃棄・処分、小型家電の宅配便回収のリネット
リネットは、PCやスマホ、小型家電などを回収してくれる業者で、2016年12月にマザーズに上場しています。(証券コード3556)
故障しているPCでもOK。
壊れたPCでも廃棄するには家電リサイクル法による費用が3,240円(税込)かかるので、動かないPCを回収してくれるサービスは助かります。
環境省・経済産業省から認定を受けた「小型家電リサイクル法」の認定業者は、リネットしかありません。
日本全国回収対象です。
リネットが他の回収業者と違う点は、まずPC内のデータ消去関連。
- ハードディスクのデータをバックアップするサービスがある(消去と合わせて15,800円)
- ハードディスクのデータを削除するサービスがある(3,000円)
- ハードディスクのデータを削除するソフトを無料で使える(0円)
バックアップとデータ削除をリネットに依頼した場合は別途料金がかかりますが、削除用のソフトは無料で利用できます。
古いPCを誰かに手渡すとき、初期化すると思いますが、初期化だけではハードディスクのデータは消えていません。
復元ソフトも市販されていて(これはうっかり消してしまったデータを復元するためのものですが)このソフトを使えば、HDDに残ったデータは簡単に復元できてしまうそうです。
消したはずのデータが、第三者の手によって復元されるのは、セキュリティ的にうまくありません。
リネットでは、データ消去を依頼する方法と、削除ソフトをダウンロードしてこちらで消去の作業をする方法が用意されています。
HDDのデータをバックアップしておきたい場合も有料で依頼できますが…15,800円は高い(笑)
バックアップは自分でやるのがいいと思います。
みんなのメダルプロジェクトの認定業者
2020年の東京オリンピックでは、都市鉱山の貴金属をリサイクルしたメダルが選手に授与されます。
私たちが使わなくなったPCや携帯電話には、すこーしずつ金属が使われているので、それを集めてメダルにしようというプロジェクトが「みんなのメダルプロジェクト」です。
リネットは、このプロジェクトの認定業者に指定されています。
家で眠っている古いPCが、リネットに回収してもらうことによって東京オリンピックのメダルに生まれ変わります。
PC1台に含まれる金・銀・銅の量が出ていたので参考に
デスクトップパソコンなら、金0.5g、銀3.08g、銅435.53g。
思ったよりたくさん使われています。
使っていないPCで、東京オリンピックに参加しましょう!
低調と言われていた回収ペースでしたが、五輪が近づくにつれて関心が高まったのでしょう。
もう少しで全部のメダルを全国から回収したパソコンで作れる量が集まる見通しです。やった!
メダル用のパソコン受付は2019年3月31日までと五輪委員会から発表されています。
みんなのメダルプロジェクト進捗状況について|TOKYO2020
業者の回収は4月以降も続きますが、集めたPCを東京オリンピックメダル用に納入してもらえるのは3月末までです。
有志の方はお早めに メダルプロジェクト認定回収
今は無料回収ですが、4月以降は送料が発生するようになる可能性もあります。
買取ではなく回収。でも確実に600円もらえる
リネットのPC回収は、買取ではありません。
家電リサイクル法の適用されるPCを普通に廃棄すると、ノートPC1台で3,240円(税込み)がかかります。
そこを無料で回収してくれるというサービスなのですが、あくまで回収であって買取価格等はつきません。
でも、実は実質600円が必ずもらえることになっています。
600円は、残念ながら現金ではなくクーポンなのですが、ネットオフの商品が買える100円券と、ネットオフで本・DVD・CD・ゲームソフトを買い取ってもらうときに使える買取価格500円UP券がもらえます。
PCの状態にもよりますが、故障していたり、とても古い型だったりするPCに、そう高い値が付くとは思えません。
買取と銘打っていても価格がつかないこともあります。
最初から回収のみのリネットですが、600円券は確実なので、こちらのほうが、かえって得するケースがたくさんあるだろうと思います。
ご自宅に売りたい本もある場合は、このサービスを使うとお得です。
詳細はリネットの公式サイトで確認してください。
【国認定サービス】PC宅配回収リネット
リネットにPC回収を依頼する手順
リネットの公式サイト の「お申し込みはこちらから」ボタンを押すと申込ページへ飛びます。
郵便番号を入力します
回収してもらうPCの台数をプルダウンから選択します
HDDのデータをどの方法で削除するかを指定します。
おまかせ安全消去サービスを依頼するなら
ご自身でデータを消去するなら
データバックアップ&消去サービス
リネットで、最初にハードディスクのデータをUSBなどに保存してからPCにあるデータを削除するサービスです。
バックアップのUSBは、郵送で返ってきます。
一緒に回収してもらう携帯や小型家電がある人は、ここで台数を入力します。
PCと同じ箱に入れば携帯etc.も無料で回収してくれます。
携帯を回収してもらうと、1台につき1本のワクチンが寄付されるそうです。
PCを入れる箱がなく、手に入れるのも難しいときは、リネットから段ボールを送ってもらうこともできます。
段ボールを送ってもらうと1箱398円(税別)です。
近所のスーパーやドラッグストアなどでもらえると思うので、できるだけ自力調達を。
支払いの方法を選びます。
無料回収が適用される場合は、「お申し込み時にお支払い」で。
無料回収の場合、ここの選択は形式上のことだけです。
集荷の際もお金は請求されません。
回収先住所(こちらの住所)を入れます。
氏名と性別、生年月日を入力します。
このサービスをどこで知ったかは、任意回答なので答えなくてもOKです。
「次へ」を押すと回収料金の確認画面が表示されます。
回収無料の時は、0円になっています。
「お支払い方法」は何も表示されなくてOK。
「回収内容のご確認」では、こちらの住所、回収希望日時、回収箱数、回収品目、パソコンデータオプションサービス、回収用段ボールの送付の有無が正しく入力されているか確認します。
最後にメールアドレスとパスワードを入れて会員登録をします。
回収が済んだら退会しちゃって差し支えありません。
PCのデータの消し方
HDDデータ削除を自分でやることにした場合は、この作業を。
リネットのマイページにログインします。
お申込みIDをクリックします。
「パソコン用データ消去ソフトのダウンロード」にある「ダウンロード」ボタンを押してZIPファイルをダウンロードします。
ZIPファイルは、アンカーネットワークサービス社の「かんたんデータ消去ソフト」というソフトです。
リネットジャパンで回収を依頼している場合は無料で使えます。
このファイルを解凍するとデータ消去が開始するので、データを消すPCでダウンロードしてください。
ダウンロードしたZIPファイルをダブルクリックするとデータ消去が開始します。
大体5時間くらいかかるのが普通みたいです。
…「みたい」ってなに?
それが…
うちのPCは、どうしたわけか、この方法でHDDデータ削除ができなかったのです。
出来ないだけならシンプルなのですが、なぜかOSだけが削除されて、黒い画面に
No bootable device — insert boot disk and press any key
と表示が…
いんさーと ぶーと でぃすく?
しばらく意味が分からず途方に暮れていたのですが、これってOSが消えてるんだとようやく気付き、仕方ないので、OSをインストールしなおしました。
OSが消えても、HDDのデータは残っているので、復元しようと思えば復元できてしまいます。
結局、cipherコマンドを使ってデータを消しました。
消したというか、丸ごと上書きしたと言ったほうがいいのか。
cipherコマンドでハードディスクを削除する方法は、SOFTANTENNA BLOGさんが分かりやすかったです。(ありがとうございまいた!)
【Tips】Windows標準コマンド「cipher」でHDDを徹底消去する方法
アンカーネットワークサービス社の「かんたんデータ消去ソフト」でHDDのデータが削除ができず、OSだけが消されるケースは珍しいだろうと思いますが、同じ状況で困っている人がいたら、まずOSを再インストールしてください。
HDD削除は、別の方法ですることになりますが、上のリンク先に書いてある方法がおすすめです。
リネットからの回収の日を変更するには
我が家では、HDDが削除できないという事態が発生していたため、最初に予定していた回収日までにHDDの処理が間に合わなくなりました。
回収日の変更は、リネットジャパンのマイページからできます。
お申込み履歴から、申込IDへ進んでください。
後は箱に入れて渡すだけです
PCを買った時の箱が残っていたので、その箱に詰めます。
予定の時間に来た回収業者さん(佐川でした)に箱を渡して控えを受け取ったら、完了です。
回収が無料の時期とそうでない時期があります。
こちらで確認してください。
リネットジャパン・パソコン安心回収