【あしたのジョー全出来事23】段平、ジョーにクロスカウンターを実地指導-あしたのために(その3)
2017/06/18
「あしたのジョー」すべての出来事を漫画とアニメの違いなどなど確認しながら振り返って行きます。
順に読んでいくとすべてのストーリーが分かるように作ります。
アニメとコミックでは、話の出てくる順序が違うことがありますが、アニメには漫画にないエピソードが含まれていることもあり、アニメに沿って進めます。
アニメ、漫画の該当箇所も書いておくので、「あの場面は、何巻だっけ?アニメの第何話だっけ?」と思った時にもご活用ください。
コミックの掲載箇所としているのはKCコミックでのページです。
今回は、段平がジョーにクロスカウンターを教える話です。
Contents
エピソード
ジョーは、少年院内で力石と試合をすることになりましたが、試合まで一週間しかありません。
今のジョーの実力では、力石とまともに打ち合って勝てるはずがなく、ジョーにコーチをする時間もない見た段平は、ジョーを水飲み場に連れ出し、力石だと思って思い切り打てと指示します。
ジョーが渾身のストレートを出すと、悪夢のような悲鳴が…
KCコミックでは、ここまでが2巻です。
文字で「ぎゃぁぁぁぁ」とあるだけなので、どちらの悲鳴か分からないまま「次週へ続く」だったんですね。
意識を失って倒れたのはジョーのほうでした。
ジョーがストレートを打ったのに?
となるところですが、これを読んでいる人は、みなさんもう何があったのか知っているでしょうから引っ張っても仕方ないですね。
段平が教えたのはクロスカウンターでした。
(作中でクロスカウンターについて説明されるのは、もう少し後です)
倒れているジョーを見て、山谷の子供たちは猛然と段平に抗議し、西も何か言いたげな目で段平を睨みつけていますが、その段平も、いわばこれは「あしたのために=その3」だと話す途中で血を吐き出して倒れてしまいます。
集まった人々があきれる中、葉子だけは、段平の繰り返す「あした」という言葉を聞き逃しませんでした。
体裁だけを整えて今日を過ごしていたのでは、素晴らしい明日は永遠にこない。
他者からは異常と思われる今日あっての明日だ。
(文意)と、誰に言うともなく語ります。
葉子は偽善者などではなく、どう生きていくべきなのかを必死に探している最中なんだなと感じさせる場面です。
ジョーが逮捕されたのは雪の夜でしたが、このシーンでは(原作でもアニメでも)蝉が鳴いています。
季節は夏になっていたようです。
該当箇所
コミック:2巻 P.230~3巻 P.15
アニメ:第12話「燃える太陽に叫べ」
原作とアニメの相違点
大きく違うところはないです。
漫画では、収容生の誰かが水飲み場でジョーが倒れているのに気付いて、おいおいみんな来て見ろよとなるのに対し、アニメでは、ちょうど芝居が終わってみんなが体育館を出てくる時にジョーの悲鳴が聞こえたので、力石を先頭に水飲み場に駆けつけてみると、ジョーがダウンしていた、となることくらいでしょうか。
たいした違いではないですね。