【あしたのジョー全出来事22】ジョーvs力石試合決定!「1ラウンドじゃねぇ1分だ」
2017/06/18
「あしたのジョー」すべての出来事を漫画とアニメの違いなどなど確認しながら振り返って行きます。
順に読んでいくとすべてのストーリーが分かるように作ります。
アニメとコミックでは、話の出てくる順序が違うことがありますが、アニメには漫画にないエピソードが含まれていることもあり、アニメに沿って進めます。
アニメ、漫画の該当箇所も書いておくので、「あの場面は、何巻だっけ?アニメの第何話だっけ?」と思った時にもご活用ください。
コミックの掲載箇所としているのはKCコミックでのページです。
今回は、少年院でジョーと力石が試合をすることが決まる場面です。
Contents
エピソード
葉子のエスメラルダを「見ていられない」と言って体育館を出たジョーを力石が追ってきます。
ジョーが外へ出たのは力石をおびき出すためでした。
ふたりが果し合いを始めようとしたとき力石を止める葉子の声が聞こえて、気をとられた力石にジョーが猛攻撃を仕掛けます。
葉子は、油断した隙に襲い掛かるなど卑怯だと言ってジョーをひっぱたき、続いて、なぜ自分をエスメラルダにふさわしくないと言うのか、なぜ自分をそんなふうにしか見ないのか理由を言えとジョーに迫ります。
ジョーは、怯むことなく答えます。
葉子のしていることはすべて雲の上から優越感でしてること、自分自身のためにやっていることなのに、いちいち感謝を強要するな。お前の本質は、裁判所で見せたあの蔑みの目つきに表れていると。
確かにこの頃の葉子には偽善めいたところがあり、慈善活動にしても暇を持て余した財閥令嬢が自己満足のためにやっているように見えてしまうのも事実なのですが、ちやほやされるのが当然の環境に育ち、他人からこんなことを言われたこともないであろう葉子は、愕然とした顔で絶句しています。
こうなると力石が黙っていません。
今にもジョーに殴りかかりそうな力石と、かかってこいと言わんばかりのジョー。
あああ、少年院に血の雨が…降りません。このときは。
段平が割って入り、こんなところでやらないでボクシングの試合をしたらどうかと提案したのでした。
段平は、それまでのやりとりから、ジョーの言う「どうしても倒さなければならない強敵」というのが、あのウェルター級新人王間違いなしと言われた力石徹であることを見抜いていたのです。
教官たちはためらいますが、葉子が段平の案に賛成したことで、ふたりの試合が一週間後に決まります。
その時力石が高々と右手を挙げ、太陽を指差すように人差し指を立てて見せます。
「1ラウンドじゃねぇ1分だ。そのノータリンを眠らせるのは」
果たして予告どおり1分でジョーはK.O.されるのか。
試合は一週間後です。
該当箇所
コミック:2巻 P.211~229
アニメ:第12話「燃える太陽に叫べ」
原作とアニメの相違点
せりふ回し等の軽微な違いがあるだけです。
アニメではジョーが葉子に、「飼い犬の強さを確かめたいだけだろう」と言っています。
飼い犬=力石ですが、葉子と力石のふたりを同時に侮辱できる、ある意味効率のいい言葉だなーと、変に感心しちゃいました。
存外頭がよく、言葉選びのセンスに長けたジョーですが、そのスキルは、ケンカするときにこそ冴えるみたいです。