ザ・ディープ(2013アイスランド)の登場人物あらすじ感想など

ザ・ディープ」という映画はふたつあります。

ロバート・ショウ、ニック・ノルディなどの出演する1977年の映画「ザ・ディープ」と、トロール漁船の転覆事故を描いた2013年アイスランドの映画。

この記事で扱っているのは、2013年アイスランド映画のほうです。

1984年に実際に起きた海難事故の話で、ドキュメンタリー風の作品です。

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ザ・ディープの登場人物(船の乗組員)

主人公のグッリ以外は見分けられなくても差し支えはありませんが、見分け方も書いておきますね。

グッリ

見分け方:ひときわ太ってる人。髪は天然風にカールしてる

独身で両親と同居

船では魚を獲る担当か

ハンネス

見分け方:茶色い髪と同色のひげ

レコードをたくさん持っている人。父アノラックと暮らしていて犬を飼っている。

おそらく漁担当。グッリやパッリと似たような役目に見える。

アノラック

見分け方:かなり黒目の髪と同色のひげ

ハンネスの父。ハンネスと犬と暮らす

機関士?船底風の機械のたくさんある場所が持ち場

パッリ

見分け方:ブラウンの髪で髭がないほうの人

妻と二人の男の子がいる

グッリ、ハンネスと似たような漁作業を担当しているように見える

ヨン

見分け方:暗めの金髪でやや白いヒゲ

操縦士

家族は不明

こういう感じのセーターを着ているのがヨン

ラッギ

見分け方:横分けショートボブ風のブロンド

はじめて乗船したコック

ザ・ディープあらすじネタバレなし版

グッリたちの住んでいたウェストマン島は本島(アイスランド島)の南にある小さな島です。

ザディープ-ウェストマン島

PublicDomain

出航と転覆

1984年。

アイスランド、ウエストマン島の漁師たちは、嵐が去った海へ漁に出ます。

今回の漁は、数日間海上に滞在する予定で乗員は6名。

漁をするグッリパッリハンネスの他には、操縦士のヨンとハンネスの父アノラック、今日初めて乗船した若いコックのラッギです。

その夜の気温は-2℃、水温は5℃。

トロール網が何かに引っかかったのか、それとも船底に何かがぶつかったのか、原因は判然としませんが、船が横転します。

グッリは、船室にいる新人コックのラッギを助けに行きますが、ラッギはもう溺れて死んでいました。

泳いで海へ出るとハンネスとパッリがいます。でも他の乗員アノラックとヨンの姿が見えません。

ハンネスは父アノラックを助けようと船の方へ泳いでいきました。

でも、先ほどアノラックは、揺れる船の中でパイプに頭をぶつけて倒れたところです。もう死んでいたでしょう。

結局ハンネスが戻ってくることはありませんでした。

パッリも海に潜り操縦室に閉じ込められたヨンを救出します。

グッリとパッリ、ヨンの3人は、暗い夜の海で船の残骸につかまって耐えていますが、このままでは死んでしまいます。

ヨンは、船に備え付けてあるボートを取ろうと再度海にもぐります。

パッリには、もう泳ぐ力がなく意識も朦朧としはじめています。

その時、向こうに大型船が現れました。

必死に手を振り、声を上げて助けを求めるグッリでしたが、海は暗く、大型船からは二人が見えないのでしょう。

無情にも船は去り、パッリはそこで息絶えます。

ボートを取りに行ったヨンも戻らず、グッリは、何も見えない海で一人きりになりました。

以下はネタバレです。読みたい人はタップしてください。

ネタバレを読む

噴火の記憶と生きる意思

グッリの脳裏にさまざまな場面が断片的に浮かび、消えて行きます。

子供の頃に体験したエルトフェットルの噴火の記憶をリプレイしながら、グッリもとうとう気が遠くなりはじめました。

沈みかけたその時「まだ死にたくない」

グッリは、はっきりそう思いました。

参考:エルトフェットル|Wikipedia

5km泳いで陸地へ

そこがどこでどちらが陸地が分かっていたのかどうか、グッリは泳ぎます。

神に祈り、カモメと話しながら。

黒い島が見えてきました。

岩のむき出しになった岸壁に叩きつけられるように上陸した時には、あちこち怪我しています。

着ていたシャツを裂いて包帯代わりにしながら裸足で岩の上を歩くグッリの足は血まみれです。

雪が降り、気温はとても低いはずですが、グッリは、ランニングシャツ一枚で歩いています。

生還

歩くこと2時間。

向こうに家々の明かりが見えます。

こうしてグッリは救急車で運ばれ、手当てを受け、奇跡の生還者として英雄になりました。

グッリの信じがたい生命力

他の5人は見つかっていません。

助かったグッリに歓喜はありません。

医師たちは、厳寒の海で5時間生きられたことに関心を示し、研究させてほしいと依頼してきます。

専門家が「驚くべきこと」とする点は、まずグッリが5℃の水の中で生き抜いたこと、搬送された病院で測った体内温度が35度あったこと、そして極度の低温と危険のなかで心の働きを正常に保っていたことです。

バイクを漕ぎながら問診に答えるグッリは、「特に体を鍛えたことはない」「水泳は、子供の頃に太っているのをバカにされてやめてしまった」と言っています。

5℃のプールに入れられると、えり抜きの軍人たちが次々リタイアする中、グッリだけはいつまでもその水に浸かっていられます。

医師は、「グッリの脂肪細胞は特別熱を発しやすい。アザラシのような体質だ」という見解を示しますが、それがなぜなのかは分かりません。

アイスランド地図-ザディープ

欧州地図上のアイスランド

家へ

今やグッリは有名人です。

街中でも知らない人に「アザラシの人だ」と声を掛けられます。

目の前で5人が死に、ひとりだけ生きて帰ったグッリの苦悩に配慮する人はいません。

不眠が発現するに及び、グッリは、研究の継続を断ってウェストマン島の家に帰ります。

ハンネス宅とパッリ宅を訪問

故郷でグッリが訪れたのは、主のいなくなったアノラックとハンネスの家です。

ハンネスがコレクションしていたレコードをかけ、汚れたまま残された皿を洗っていると、飼われていた犬の声がします。

続いてパッリの家へ。

パッリには妻とふたりの男の子がいました。

「パパは泳がなかったの?」「泳ぎ方が違ったの?」と尋ねる子供たちに「パパはずっと見守っている」と答えると、横で聞いていた妻が小さく「ありがとう」と言いました。

再出発

グッリはトロール船に乗り、漁の仕事を再開します。

これまでと同じような毎日ですが、ひとつだけ違うことがあります。

今では両親と一緒にハンネスの犬がバッリの帰りを待っています。

ザ・ディープの感想など

過剰な演出のない良作

ただシンプルに、アイスランドで実際に起きた海難事故とその後日談を再現する作品です。

演出らしい演出はほとんどなく、BGMすらありません。

私は、すごく気に入りました。

さあ心配してください。さあ同情してください。ここで泣いてくださいetc etc…という押しつけがましさのないところが。

報道番組ですらこんな感じのものが多くていやになる中、「ザ・ディープ」の素っ気ないまでに淡々とした表現が快適です。

家に帰れず研究に協力

そっとしておいて欲しいはずの時に、辛い実験をさせられたり、化け物のように言われたり、グッリは気の毒でした。

それでなくても病院ですることって、治療よりも検査のほうがむしろきついことも多いので、毎日大変だっただろうなーとも思います。

やっぱり知りたいグッリの体質の謎

ところであの人は、特異体質だったのでしょうか。

脂肪が熱に変わりやすい体質というようなことを言われていましたが、それなら本来太りにくい気が…

いえ。いくら脂肪がやすやすと燃焼したとしても、それ以上に摂取していれば当然太りますが、それにしても…子供の頃からずっと肥満体型だったのですよね。

…ごめん。やっぱこの謎を解明してほしいわ。

映画を見ただけでは、グッリが日頃どれくらいの食事と運動をしてあの体型になったのか分かりません。

普段から他の人に比べて寒さに強かったのかどうかも。

船で出航する時の服装なんかは、なんとなく他の人たちよりも薄着に見えますが、それを言ったらどの人も薄着に感じられるので、なんとも…。

反対に暑さには極度に弱かったりするのかどうかも知りたいです。

本人が研究対象になることを拒否しているなら仕方ありませんが、似たような体質を自負している人がどこかに申し出てくれないかな。

それでもマスコミ報道だけは断じて不要

ただ、病室でのTVインタビューは不要ですね。

日本でも、災害で生き残った人の病室にカメラが入って話を聞いているのを見かけますが、全面的にやめたほうがいいと思います。

結局ああいうインタビューは生存者ではなく視聴者を喜ばせるためにやっているもので、回復途中の人にとっては迷惑でしかないでしょう。

まんが世界昔ばなし「あざらしの皮」

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エピソード63「あざらしの皮」がアイスランドの童話です。

内容は微妙ですが(笑)、12分程度の短い動画です。アマゾンプライム会員の方は無料で見られます。