丹下段平は何度「立つんだジョー!」と言ったか 矢吹丈全52ダウンから検証
2018/08/04
「あしたのジョー」といえば「立つんだジョー!」
丹下段平の叫ぶ「立て立つんだジョー」は、読んだことのない人でも知っているくらい有名なセリフです。
でも…
愛読している人は、ちょっと「?」じゃないかと思うのです。
それほど何度も言ってたっけ?と…
ジョーの性格や段平との関係にもなんだかそぐわないセリフのような…
そこで、矢吹丈の喫したダウンすべてを振り返りながら、段平はどれだけ「立つんだジョー!」と言ったのか、いつ言っていつ言わなかったのか、調べてみました。
※試合の時(リングの中での打ち合い)に限定しています
※原作に限定しています。
※せっかくなので、ジョーが奪ったダウンもすべて書き出しました
Contents
対力石徹戦(少年院公式)
試合の結果:引き分け
取ったダウン1-9取られたダウン
段平「立つんだジョー」9回中1回
暫定立つんだジョー率 11.11%
※ダウン無制限ルールです。
取った ダウン | 取られた ダウン | ダウンの概要 | 段平のセリフ・状態 |
1R | 3巻P78 開始3秒くらいか タタタタ シュン 「あぐ…」 ビシ ビン 「う うぬっ」 ガス バン ズン でダウン | 拳を握りしめて
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1R | 3巻P80 開始20秒くらい 立ち上がりはしたもののフラついているところへボディ、アッパーと喰らってダウン |
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1R | 3巻P86 立ち上がるとすぐに連打を浴びてダウン ジョーのパンチは、まだ一度も当っていない | 無言 | |
1R | 3巻P93 力石との実力の差を知ったジョーは、1分KOだけは阻止しようとリングの中を走り回って逃げる。 力石はフットワークを使い始めてジョーを追い詰め、強打でロープに飛ばされたジョーが前かがみに倒れかけるところへもう一度右。 これでジャスト1分。 |
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1R | 3巻P104 突っ込んではダメだという段平の言葉に耳を貸さず、ジョーは攻撃に出てしまう。 一見ジョーが優勢に転じたように見えるがそれも束の間、すぐ捕まって蜂の巣に。 ダウン直後にゴング。 ここはカウント取らずに、段平がジョーをコーナーへ引きずって行っちゃったけど、いいのでしょうか?私はいいけどさ。 |
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2R | 3巻P111 ジョーは、段平のアドバイスを聞き入れず、断固として向かって行く。 対する力石は、1分KOが消えたことで逆にゆとりが生まれた様子。 | 段平のコマなし | |
2R | 3巻P114 試合はますます一方的に。 葉子と子供達は、リングから目をそむけ、段平は頭を抱える。 ジョーだけが笑っている。 |
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2R | 3巻P117 立つなり4打浴びてまた倒れる。 立ち上がろうとしてガクリと崩れるがまた立つ。 | 段平のコマなし | |
2R | 3巻P132 クロスカウンター 説明不要ですね |
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2R | 3巻P132 クロスカウンター |
対松木辰夫戦(少年院トーナメント1回戦)
試合の結果:KO勝ち
取ったダウン1-2取られたダウン
段平「立つんだジョー」なし
暫定立つんだジョー率:9.09%
※この頃段平は、ジョーを突き放しています。
取った ダウン | 取られた ダウン | ダウンの概要 | 段平のセリフ・状態 |
1R | 4巻P90 意地になって12オンスの重いグローブで試合に臨み、いたずらにパンチを出して消耗しているところを打たれて倒れる。 | レフェリーを務めているのでカウントを取っている | |
1R | 4巻P93 ジョーを突き放す段平に腹を立てていることとグローブの重さでジョーは調子が狂っている。 | (スリップだと主張するジョーに)
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1R | 4巻P102 反則からのロープ際ラッシュで松木はリング外へ |
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対青山守戦(少年院トーナメント2回戦)
試合の結果:TKO勝ち
取ったダウン2(+α)-2取られたダウン
段平「立つんだジョー」なし
暫定立つんだジョー率:7.69%
※ジョーが奪ったダウンの回数は、正確には不明です。
2Rでジョーが形勢逆転した後、青山が何度も倒れたとありますが、この試合はダウン無制限ではなく、段平の判断でジョーの勝ちを決めていることから、2Rで試合が終了したとすれば青山のダウンは全部で2回ですが、3Rまであったとすれば最大4回になります。(試合は3R)
ひとまず2度のダウン奪取としています。
取った ダウン | 取られた ダウン | ダウンの概要 | 段平のセリフ・状態 |
1R | 4巻P153 青山は想像以上に腕を上げている。 冷静さを欠き浮き足立つジョーは、一方的にやられる展開。 滑ってバランスを崩すと、青山のパンチが顎に入ってジョーダウン。 | レフェリーを務めているのでカウントを取っている スリップだと主張するジョーに
| |
2R | 4巻P161 劣勢のジョーは、西のアドバイスを受け入れ基本に立ち返るが、ジャブもストレートもすべて青山にガードされて当たりもしない。 ジョーが肩で息をしはじめると青山が反撃に出てジョーは再度ダウン。 | カウントを取ってグローブを拭く。 会話はない。 | |
2R | 4巻P174 2度目のダウンから立ち上がったジョーは、ガードを固めフットワークを使い始める。 | 内心でジョーの素質に驚き喜んでいるが、レフェリーなので無言 | |
2R(?) | 4巻P176 こうなると青山に勝ち目はなく、立て続けにダウン。 | ダウンした青山のカウントを取らずにジョーの勝利を決める。 |
対力石徹戦(少年院非公式)
試合の結果:ノーゲーム
取ったダウン1-1取られたダウン
段平「立つんだジョー」なし
暫定立つんだジョー率:7.14%
※力石退院前の雨のリングでの試合です。
取った ダウン | 取られた ダウン | ダウンの概要 | 段平のセリフ・状態 |
1R | 4巻P226 葉子が力石にあと3日で退院できるのにと言ったのに気を取られて打たれる。 | ダウンよりも、ジョーのパンチが効きすぎているのを疑問に思っている | |
1R | 4巻P227 ジョーはグローブの中で石を握っている。 | ジョーの不正に気付いた? |
対村瀬武夫戦(バンタムデビュー)
試合の結果:KO勝ち
取ったダウン1-0取られたダウン
段平「立つんだジョー」なし
暫定立つんだジョー率:7.14%
取った ダウン | 取られた ダウン | ダウンの概要 | 段平のセリフ・状態 |
1R | 6巻P202 ゴングが鳴るやいなや打たれまくるが、ジョーは打たれながら笑っている。 ジョーの出したパンチは1発だけ。 | リングサイドでは呆然。 控室に戻って、無意味に打たせすぎだと怒る。 |
対沢井精二戦
試合の結果:KO勝ち
取ったダウン1-0取られたダウン
段平「立つんだジョー」なし
暫定立つんだジョー率:7.14%
※詳細は不明ですが、ジョーはダウンしていない、奪ったダウンはクロスカウンターの1回だけと考えています。
取った ダウン | 取られた ダウン | ダウンの概要 | 段平のセリフ・状態 |
2R | 6巻P220 クロスカウンター | 新聞の見出しだけなので不明 |
対遠山充造戦
試合の結果:KO勝ち
取ったダウン1-0取られたダウン
段平「立つんだジョー」なし
暫定立つんだジョー率:7.14%
※詳細不明。考え方は同上。
取った ダウン | 取られた ダウン | ダウンの概要 | 段平のセリフ・状態 |
?R | 6巻P220 クロスカウンター | 新聞の見出しだけなので不明 |
対沼川洋戦
試合の結果:KO勝ち
取ったダウン1-0取られたダウン
段平「立つんだジョー」なし
暫定立つんだジョー率:7.14%
※沼川がノーガードにおびえていたこと以外不明
おそらくKO勝ちであろうと。
取った ダウン | 取られた ダウン | ダウンの概要 | 段平のセリフ・状態 |
?R | 6巻P220 | 新聞の見出しだけなので不明 |
対ウルフ金串戦
試合の結果:KO勝ち
取ったダウン3-4取られたダウン
段平「立つんだジョー」なし
暫定立つんだジョー率:5.56%
取った ダウン | 取られた ダウン | ダウンの概要 | 段平のセリフ・状態 |
2R | 7巻P80 両手でガードを固める(デビュー後初)ジョーを警戒してウルフは手が出せず、ジョー優勢の1Rを終えると、2R開始直後最初のダウンを奪う。 | 段平はいつもと違って不気味に無言 | |
2R | 7巻P85 立ち上がったウルフに左ジャブから右ストレートとまったくの正攻法で2度目のダウン。 | 段平のコマなし | |
3R | 7巻P96 徐々にウルフが優勢になり、ロープに追い詰められたところへアッパーを喰らって倒れる。 段平のほうを見て頷き合うとおもむろに両手ブラリに。 | ジョーが段平を振り向くと、頷いて
と言う。 | |
3R | 7巻P100 ノーガードのジョーに、「約束の左ストレートを打つ」とわざわざ宣言して左を出す。 ジョーはクロスカウンターに行くが、倒れたのはジョー。 これがウルフ金串のクロスカウンター破り。 飛んでくるジョーのクロスを左ひじで弾き飛ばして右ストレートを打ち込む「ダブルクロスカウンター」 |
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4R | 7巻P115 ジョーは、まだダブルクロスのダメージから回復していない。 3Rと同様に左ストレートにクロスしようとしてダブルクロスカウンターを受け倒れる。 | 段平のコマなし | |
4R | 7巻P116 立ってすぐまったく同じダブルクロスでダウン | 息を呑んで見守っているだけ。無言 | |
4R | 7巻P124 ウルフはダブルクロスでトドメを刺そうと、再度左ストレートを出してくる。 同じようになるはずが、ウルフの右腕とジョーの左腕がクロスし、ウルフがダウンする。 ダブルクロスで飛んでくる右ストレートにさらに左ストレートをクロスさせた「トリプルクロスカウンター」 レフェリーは「矢吹丈…3回KO勝ち!」と宣言しているが、実際は4回KO。 ウルフは担架で運ばれ、この後引退。 | 段平と西は、試合終了と同時に倒れたジョーに駆け寄る
|
対力石徹戦(バンタム)
試合の結果:KO負け
取ったダウン1-6取られたダウン
段平「立つんだジョー」なし
段平「(まだ)立つな」2回
暫定立つんだジョー率:4.17%
暫定立つな率:8.33%
※この試合で初めて段平の「立つな」が出ます。
ここから「立つな」率も算出していくことにします。
「(まだ)立つな」というニュアンスのものを数えます。
取った ダウン | 取られた ダウン | ダウンの概要 | 段平のセリフ・状態 |
3R | 8巻P133 力石の空振りアッパーのスキをついて接近戦に持ち込もうと飛び込んだところへストレートを受けてダウン。 ジョーが、スゥエーバックから上体を起こして力石の懐に飛び込もうとしているところへのストレートなので、一種のカウンターパンチになる。 |
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3R | 8巻P137 同じパターンでもう一度ダウン |
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4R | 8巻P149 なんとか力石の懐にもぐりこんでショートフックを打つが、力石が一歩後退してアッパーを出す。 会場の大半がこれで試合が終わったと考えるが、ジョーは立つ。 |
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5R | 8巻P163 基本に立ち返り、ガードを固めてジャブ、ストレートの正攻法に出る。 |
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6R | 8巻P172 観客はタオルを投げろと騒ぎ出す。 | 西が「お…おっちゃん…」 段平は無言。ジョーが立ち上がってから、
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6R | 8巻P176 力石がちらりとよそ見したところへジョーの左スイングが入る。 立ち上がった力石は両手ブラリに。 |
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8R | 8巻P197 6R後半から続く両者両手ブラリに怒り出した観客が、判定なら力石の勝ちだと言うのがジョーの耳に届く。 ジョーは我慢できず、ダブルクロスを狙って左ストレートを出す。 ジョー初のKO負け。プロ入り初敗戦。 | 直前まで観客席に乗り込んで客とケンカしている。 カウント中はセリフなし。試合終了後、立ち上がろうとするジョーに
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最後の「立つんじゃねえ!」は、試合終了後でカウント中ではないので、立つな率の計算には含めていません。
対殿谷浩介戦
試合の結果:KO勝ち
取ったダウン1-0取られたダウン
段平「立つんだジョー」なし
段平「立つな」なし
暫定立つんだジョー率:4.17%
暫定立つな率:8.33%
取った ダウン | 取られた ダウン | ダウンの概要 | 段平のセリフ・状態 |
1R | 10巻P20 試合開始後しばらく殿谷に打たせてから反撃に転じる。 はじめは顔面を打つがすぐにボディへの攻撃に変わる。 | 一応顔面も打っているので西とふたりで喜んでいる。 |
この後、名前の出ない選手数人をボディブローでKOしていますが、試合の詳細は不明です。
対タイガー尾崎戦
試合の結果:TKO負け
取ったダウン1-2取られたダウン
段平「立つんだジョー」なし
段平「立つな」なし
暫定立つんだジョー率:3.85%
暫定立つな率:7.69%
取った ダウン | 取られた ダウン | ダウンの概要 | 段平のセリフ・状態 |
1R | 10巻P137 タイガー尾崎は、ジョーが顔面を打てないことを知っているが、ジョーのパンチが顔に飛んでくるのを見てとっさにガードを上に上げる。 ジョーは、顔面に行きかけた手を引き、ボディを打つ。 | 喜ぶ西に肘鉄。 インターバルでジョーに、おまえは力石の亡霊にとり憑かれていると言い出す | |
2R | 10巻P158 2Rに入ってからは、まったく調子が出ない。 段平に言われたことが頭に浮かんで試合に集中できず、タイガーから目を離した瞬間にアッパーを喰らう。 |
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2R | 10巻P164 必死に顔面を打とうとするが、すぐにまたボディに行ってしまう。 タイガーにそれを指摘され愕然とするうちに連打を浴びて倒れる。 |
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10巻P169 なんとしても顔面を打とうと躍起になり、クロスカウンターをやろうとしたように見えるが、そこで段平がタオルを投げ入れゴングが鳴る。 ジョーは初のTKO負け。 | 激怒するジョーに
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対原島龍戦
試合の結果:TKO負け
取ったダウン2-3取られたダウン
段平「立つんだジョー」なし
段平「立つな」なし
暫定立つんだジョー率:3.85%
暫定立つな率:7.69%
取った ダウン | 取られた ダウン | ダウンの概要 | 段平のセリフ・状態 |
2R | 10巻P202 段平と西が殴り合いのケンカを始めたのに気を取られて。 |
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2R | 10巻P206 客席の葉子がロバートと一緒なのに気を取られて。 原島「そんなに余所見がしたけりゃねんねした後ゆっくりやるんだな」 | 段平のコマなし | |
2R | 10巻P209 相変わらずロバートの方を気にしているが、原島がかかってくるのが目に入ると、懸命にテンプルを打つ。 |
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3R | 10巻P222 2Rのテンプル打ち後、ジョーの様子はおかしい。 原島をロープに追い詰めて顔面を打ち続けるが、原島が苦し紛れに振った右が当ってふらりとダウン。 | 段平のコマなし | |
3R | 10巻P226 チャンスと見て連打する原島に怒りの顔面打ち。 この後吐きはじめて担架で運ばれる。 |
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対南郷浩二戦
試合の結果:反則負け(?)
取ったダウン1-1取られたダウン
段平「立つんだジョー」なし
段平「立つな」なし
暫定立つんだジョー率:3.33%
暫定立つな率:6.67%
取った ダウン | 取られた ダウン | ダウンの概要 | 段平のセリフ・状態 |
1R | 11巻P46 うまく行かない試合に苛立ち、反則するジョー。 決死の覚悟で出した顔面打ちは成功し、南郷を倒すが、カウント中に吐き始める。 レフェリーは矢吹潰し派の会長連に抱きこまれていて、ジョーが吐いている最中南郷のカウントを取っていない。 |
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1R | 11巻P47 まだえづいているところを打たれてダウン。 立ち上がるが、反則を繰り返して負ける。 | 段平のコマなし |
対カーロス・リベラ戦(Ex)
試合の結果:失格
取ったダウン2-3取られたダウン
段平「立つんだジョー」3回中2回
段平「立つな」なし
暫定立つんだジョー率:9.09%
暫定立つな率:6.06%
取った ダウン | 取られた ダウン | ダウンの概要 | 段平のセリフ・状態 |
1R | 12巻P225 カーロスは1Rから飛ばすとロバートと相談済み。 |
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1R | 12巻P230 ジョーは、カーロスの強打を喜び笑っている。 |
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2R | 13巻P15 ロープ際 |
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3R | 13巻P42 激しく打ち合っている途中、突然レフェリーがふたりをストップさせる。 両者とも立ったまま気を失いかけていて、コーナーに戻りながらどちらも倒れる。 実はこの時エルボーを打ち合っている。 ジョーは倒れて場外へ。 |
この後、リングへ上がるジョーの背中を押してしまってジョー失格 | |
3R |
対カーロス・リベラ戦(後楽園球場での試合)
試合の結果:なんとも…
取ったダウン1(+α)-2(+α)取られたダウン
段平「立つんだジョー」なし
段平「立つな」なし
暫定立つんだジョー率:8.57%
暫定立つな率:5.71%
※5R以降は、ジョーとカーロスの別世界なので調査は4Rまでで。
取った ダウン | 取られた ダウン | ダウンの概要 | 段平のセリフ・状態 |
3R | 13巻P199 カーロスはこのラウンドで決めるつもりでいる |
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3R | 13巻P205 ロープ際封じ カーロスは、アッパーを出すと見せてジョーのもたれかかっているロープ上段を腕ですくう。 ジョーは、このダウンを「逆襲の布石」と考えている |
と目をそらす | |
4R | 13巻P236 再度ロープ際 またもロープにもたれるジョーに疑問を感じながらカーロスは3Rと同じようにロープ上段を抱え込む。 ジョーは、ロープ下段に座る格好になり、リバウンドを利用してアッパー。 カーロス吹っ飛ぶ。 | ジョーがロープにもたれた時、西がタオルを投げようと言うが、段平は制止する。 カーロスのダウン後
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カーロスとの試合はこちらに詳しくまとめました
カーロス・リベラvs.矢吹丈 原作とアニメ4つの対戦を整理
対ウスマン・ソムキット戦
試合の結果:KO勝ち
取ったダウン1-0取られたダウン
段平「立つんだジョー」なし
段平「立つな」なし
暫定立つんだジョー率:8.57%
暫定立つな率:5.71%
取った ダウン | 取られた ダウン | ダウンの概要 | 段平のセリフ・状態 |
1R | 14巻P131 ボディを強引に攻撃。 開始1分6秒KO 試合後のインタビューで、東洋5位あたりに時間をかけてちゃカーロスに申し訳ないと思ったと話す。 | 段平のコマなし |
対金敏腕戦
試合の結果:KO勝ち
取ったダウン1-?取られたダウン
段平「立つんだジョー」なし
段平「立つな」なし
暫定立つんだジョー率:8.57%
暫定立つな率:5.71%
※不明箇所はなかったことに
取った ダウン | 取られた ダウン | ダウンの概要 | 段平のセリフ・状態 |
4R | 14巻P142 4回KO 1~3R詳細不明 | 試合全体で3ページだけ。段平のコマはない |
対エディ・ベイセラ戦
試合の結果:TKO勝ち
取ったダウン?-?取られたダウン
段平「立つんだジョー」なし
段平「立つな」なし
暫定立つんだジョー率:8.57%
暫定立つな率:5.71%
※6Rにベイセラのセコンドがタオルを投げ込んだこと以外不明です。
おそらくダウンを取っていると思いますが、不明なのでノーカウント。
対ターニー・アロンゾ戦
試合の結果:KO勝ち
取ったダウン3-?取られたダウン
段平「立つんだジョー」なし
段平「立つな」なし
暫定立つんだジョー率:8.57%
暫定立つな率:5.71%
※2Rに3度のダウンを奪って勝ったこと以外不明です。
取った ダウン | 取られた ダウン | ダウンの概要 | 段平のセリフ・状態 |
2R | 14巻P145 2回3ダウン 1R詳細不明 | 試合全体で2ページだけ。段平のコマはない | |
2R | |||
2R |
対金竜飛戦
試合の結果:KO勝ち
取ったダウン2-6取られたダウン
段平「立つんだジョー」なし
段平「立つな」なし
暫定立つんだジョー率:7.32%
暫定立つな率:4.88%
取った ダウン | 取られた ダウン | ダウンの概要 | 段平のセリフ・状態 |
2R | 16巻P22 ジョーは、減量の影響もありもう疲れ始めている。 金は、攻撃を軽々とかわし、ジョーが少しでも休むとそこへ襲い掛かってくる。 ボディへの一発でダウン。 |
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2R | 16巻P28 立ち上がりはしたものの反撃にはいたらず、すぐにまた倒される |
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3R | 16巻P47 金サイドは、このラウンドで決めるつもりになっている。 ジョーは、金の父親殺し体験の話に囚われて、勝てる気がしない。 | (立とうとするジョーを見て)
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3R | 16巻P54 すぐ倒されると分かっていてなぜ立ち上がるのか疑問に思いながら立っているジョー。 立つとすぐに連打を浴びてダウン。 | 段平のコマなし | |
5R | 16巻P90 金は、まだ戦意を失わないジョーを不気味に感じている。 舞々でロープダウン | 無言 インターバル中、葉子がタオルを投げるべきだ、力石を忘れたのかと言いに来る | |
6R | 16巻P103 葉子の「力石」という言葉を聞いて、それが金に負けてはならない理由だと気付く。 ここから反撃。 | 段平のコマなし | |
6R | 16巻P109 突然猛攻に出たジョーにたじろぐ金は、なすすべなく倒れる | 段平のコマなし | |
6R | 16巻P121 金も必死に反撃し、リング上は激しい打ち合いになる。 その時、金の打撃によってジョーが頭から流血。 東洋チャンピオン矢吹丈誕生。 | 金ダウンの時は段平のコマなし。 玄が頭を抱えている。試合後、
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対ピナン・サラワク戦
試合の結果:KO勝ち
取ったダウン1-1取られたダウン
段平「立つんだジョー」なし
段平「立つな」なし
暫定立つんだジョー率:7.14%
暫定立つな率:4.76%
※ハワイでの防衛戦
取った ダウン | 取られた ダウン | ダウンの概要 | 段平のセリフ・状態 |
2R | 17巻P114 ジョーは、2R KOを予告していて試合開始から異様なまでの猛攻。 ピナンは予告KO阻止のためジョーに接近してこないが、なんとしても2RでKOしたいジョーは、ガードを捨てて攻め入り、ピナンのカウンターを食ってダウン。 |
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2R | 17巻P115 ダウンして見せたのは、ジョーの罠。 | 段平のコマなし | |
2R | 17巻P126 立ち上がりはしたものの、まだダメージの回復しないピナンにさらなるラッシュをかけ、ピナンのコーナーからタオルが投げ込まれる。 | 段平のコマなし 試合後、
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対ハリマオ戦
試合の結果:反則勝ち
取ったダウン2(3)-3取られたダウン
※4Rで、レフェリーがハリマオの反則負けをコールした後にジョーがハリマオをリング外に吹っ飛ばしてダウンさせています。
これを奪ったダウンに含めると3回、含めないと2回になります。
段平「立つんだジョー」なし
段平「立つな」なし
暫定立つんだジョー率:6.67%
暫定立つな率:4.44%
取った ダウン | 取られた ダウン | ダウンの概要 | 段平のセリフ・状態 |
2R | 19巻P48 1Rはジョー優勢でKO勝ち目前に見えるが、ある瞬間からジョーは、ハリマオと距離をとり始めとどめが刺せない。 2R、ジョーの予感の通りロープ際後方ひねりダブルアッパーが出てジョーダウン。 |
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2R | 19巻P52 ダウンから立ち上がりまだ朦朧としているジョーにハリマオは連打を仕掛け、ジョー、ロープダウン。 | 段平のコマなし | |
3R | 19巻P72 ジョーが楽しそうに笑っているので、段平は棄権を思いとどまる。 ジョーの反撃は、長く続かずまたハリマオの後方ひねりを受けてしまう。 |
ジムの後輩たちは、もうタオルを投げましょうと言い出しているが段平は、ジョーの笑いが消えない限り何かが起きると言って続行 | |
3R | 19巻P77 ハリマオが宙返りを始めると、ジョーは高く飛び、落下しながらハリマオの頭(回転のため下から上へ上がってくる)を打つ。 |
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4R | 19巻P95 ハリマオは、ジョーにおびえて逃げ回っているが、逃げ場がないと分かると再び向かって来る。 待ち構えていたジョーのパンチが決まってハリマオダウン。 |
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4R | 19巻P109 ハリマオは反則に出る。 レフェリーは、ハリマオの反則負けを宣言するが、反則勝ちなどしたくないジョーは、攻撃を続行。 記録上は、ジョーのリング生活唯一の反則勝ち。 | ハリマオが頭突きしたときに
と言って以降試合中は出てこない。 試合終了後、
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対ホセ・メンドーサ戦
試合の結果:判定負け
取ったダウン6(+α)-7(+α)取られたダウン
段平「立つんだジョー」なし
段平「立つな」1回
暫定立つんだジョー率:5.77%
暫定立つな率:5.77%
※8Rで葉子が武道館を飛び出し、戻ってきたときには12R が終わっています。
この間の試合の様子は一部が葉子のカーラジオ実況で分かりますが、それ以外は不明です。
状況的に、ジョーは何度かダウン、ホセはダウンしていない可能性が高いように思いますが…
取った ダウン | 取られた ダウン | ダウンの概要 | 段平のセリフ・状態 |
3R | 20巻P59 2Rで何度が倒れそうな場面があり、ジョーは、ホセの脚やロープにしがみついてなんとかダウンを免れている。 3R。ホセは「見切り」に入り、ジョー1度目のダウン。 |
と、もう試合が終わったものと思ってリングに上がろうとする。 ジョーが立つのでジムの後輩が段平を止める。
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4R | 20巻P89 ホセがリングサイドのカーロスに気付き、動揺した隙にジョーが反撃するが、ジョーの衰えに気付いているホセは、このラウンドで終わらせようと連打し、ジョーはダウン。 立ち上がったジョーは、右目がかすんでいる。 |
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5R | 右目が見えないことでジョーのパンチは、ズレている。 それが逆に奏功し、ホセにヒットするようになる。かわしているはずのパンチを受け、ホセ倒れる。解説の話では、ホセの現役初のダウンらしい |
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5R | 20巻P124 激しい打ち合いの末、ゴング直前にジョーが打ち勝ちホセ2連続ダウン | 段平のコマなし | |
6R | 20巻P139 インターバルで段平に、ホセは打たれ弱いと話していたジョーは、6R開始直後ホセの両肩に手を置き、好きに打たせる。 これは、ハワイでホセがやっていたことの再現。 両肩をつかまれた状態では、たいしたパンチは出ず、ホセがこれをやるのは打たれ強いように見せかけるためのトリックだった。 見抜かれたホセは、呆然と立ちすくみ、続くジョーの攻撃にほぼ無抵抗でロープダウン。 | うれしそうな顔 | |
6R | 20巻P144 ジョーのパンチがコークスクリュー気味になり、試合はジョーのペース。 ホセのセコンド、カバレロが「ジョーの右に回れ」と叫ぶまでは… | 段平のコマなし | |
7R | 20巻P168 ホセがジョーの死角に回るようになり形勢はあっさり逆転。 |
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7R | 20巻P174 ジョーのパンチはまるで当らなくなり、続けてダウン。 インターバルで段平は棄権しようと持ちかけるが、ジョーは、まだ真っ白になりきっていないと言って続行を主張。 |
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8R | 20巻P197 8R開始後、一方的な試合に耐え切れなくなった葉子が武道館を飛び出す。 ダウンは、カーラジオの実況で分かる。 | 段平のコマなし | |
?R | 20巻P200 葉子のカーラジオで実況が「ロープダウ…」と言っている。 葉子は、会場へ戻る決意をする。 葉子が戻ったとき12Rが終了。 この間多くのダウンがあったことは想像に難くないが詳細不明。 段平は、次のラウンドで少しでもよろけたらタオルを投げると言う。 | ロープダウンの時の状況は不明 | |
13Rでジョーは倒れるが、ホセの反則がらみなのでノーカウント。 | |||
15R | 20巻P244 最終ラウンド ジョーのダメージは大きいが、ホセも精神的にかなり参っている。 打ち合いになり、ジョーが倒れる。 | 無言 | |
15R | 20巻P247 ジョーは、こんにゃく戦法を使い、続けてクロスカウンターを決める。 | 段平のコマなし | |
15R | 20巻P249 トリプルクロスカウンター。 立ち上がったホセにジョーの攻撃が続くが、倒す前にゴングが鳴る。 ゴングの直後ホセは倒れる。 |
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段平のセリフ部分は引用(C)高森朝雄・ちばちてや 2012
丹下段平の「立つんだジョー」サマリー
立つんだジョーは2試合、3回しか言っていない
あしたのジョー原作全編中、ジョーがダウンしたことは、確認できるもので52回ありました。
そのうち段平が「立つんだ」あるいはそれに準ずることを言ったのは2試合3回だけ、率にして5.77%です。
「立つんだジョー」が出た試合
少年院での力石戦で1度言った後は、ずーっと出ず、次に言うのはカーロスとの最初の対戦、エキシビションの時です。
どちらも、とても重要な試合。
ボクサーとしてではなく、人間としての今後を決めるような試合でした。
青山との試合では、段平は、レフェリーを務めている上に、ジョーを意図的に遠ざけていた頃だったので、ダウンしても何も声をかけていません。
心の中は大変なことだったでしょう。
あ。
ウルフ戦では、丹下ジム内では何度かダウンさせられることは想定済みだったようで、段平・西コンビは、静かにしていますが、代わりに力石がリングをバンバンぶっ叩きながら「立て」と連呼しています。
KCコミック あしたのジョー(7)P104 (C)高森朝雄・ちばちてや 2012
力石は警備員に取り押さえられてますが、幹之介と葉子が目で追っているだけで止めに来ないのが、なんか面白いです。
「立つな」も3回だけ
でした。
こちらは、バンタム級での力石との試合で2回、最後のホセ戦で1回ですが、力石戦とホセ戦では、「立つな」の意味合いが違います。
力石のときは、ダウンしたらエイト・カウントまでは休んでいろと、試合上のテクニックを言っているのですが、ホセとの試合では、もう立つな、そのままの意味です。
このまま負けてしまってくれ、試合を終わらせてくれと言っているわけです。
聞き入れるジョーではないことは、分かりきっていたはずですが、言わずにいられなかったのでしょう。
ジョーの全ダウン52回中、段平が「立て」と言ったのは3回で全体の5.77%。
一方「立つな」と言ったのも3回5.77%で、呻いたり吠えたりしていることのほうが多いくらいです。
「立つんだジョー!」がなぜ「あしたのジョー」の代表的なセリフになったのか
なぜでしょう?
アニメではもう少し言っている
アニメでは、もう少し言っています。「立つんだジョー」と。
コミックでは、ウルフ金串のダブルクロスに倒れた場面でジョーの名を呼ぶだけの段平ですが、アニメでは、その後心の声「ジョー!立て立つんだジョー立て」が入ります。
タイガー尾崎戦でも、「立ってくれ。さあ立て」と言っています。
(もっとも立ち上がってすぐにタオルを投げることになるのですが)
アニメ1エンディング曲「あしたのために ジョーの子守唄」
アニメ1のエンディングの曲「あしたのために ジョーの子守唄」の中に「立て。立て立て!立つんだジョー!」というセリフが入っています。
番組の終りに毎回これが流れていたので、段平がジョーに言うことといったら「立つんだジョー」という印象が強くなったのかなと思います。
↑ジョーの子守唄はこちらで、プライム会員の方は無料で聴けます。
「立つんだジョー!」の功罪
「立つんだジョー!」は、キャッチーなセリフで主人公の名前も入っていることから「あしたのジョー」と矢吹丈の知名度向上に一役買ったものと思いますが、この言葉が作品のイメージを変えてしまっているところも…
- ボクシングの漫画で
- コーチがいつも「立て!立つんだジョー」と言っている
これですと、想像するのは
ジョーという名のボクサーあるいはボクサーの卵が、毎度くじけそうになるものの、指導者の熱い叱咤激励によってスポ根を呼び覚まされ、とにかく頑張る物語
ではないですか?
「立つんだジョー」という台詞が、作品と矢吹丈という人物を平凡に感じさせてしまいます。
段平も実はそう何度も言っているわけでもないこの言葉は、作品のテーマと必ずしも合致するものではない!
…と、私はそう思うのでした。