ザ・テラー S2不名誉第5話あらすじ-捕虜の自決,ケンのNo,動く鞄から転げ出るもの

AMCの「ザ・テラー」シリーズは、謎めいた実話をもとに独自の物語を展開するアンソロジーです。

シーズン1は19世紀の英国がその悲願北西航路発見のため北極へ派遣した探検隊の失踪事件を題材にした作品でした。

テラ1がどれくらい実話に沿ったものかはこちらに(ネタバレしてます。ご注意を)

「ザ・テラー」に含まれる15の実話要素をピックアップ
「ザ・テラー」は1845年のフランクリン遠征とその遭難を元に作られたヒストリカル・フィクションです。謎の多い遭難で物語に描かれる出来事の多くは創作ですが、判明している事実は丁寧に織り込まれています。ザ・テラーの実話に沿った要素と事実と違う要素、原作執筆後に明らかになった情報をまとめました。

「インファミー/不名誉」とサブタイトルのついたシーズン2は、第二次世界大戦下のアメリカで生きる日系人の物語です。

当時日系人が収容所へ入れられたのは史実通り。

収容所では心霊現象が起きたと言われています。

もっとも…霊が出ると噂されない場所を探す方が難しいように思いますが(笑)

テラ2第5話「真珠のように砕け散る」のあらすじ感想などをまとめておきます。

前回4話終了時点での登場人物相関図

点線囲み=死んだ人です

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ザテラーシーズン2不名誉インファミー登場人物相関図第4話

 

各登場人物の詳細はこちらに

ザ・テラー シーズン2「インファミー不名誉」の登場人物相関図
「ザ・テラー」のシーズン2インファミー(不名誉)」の登場人物と相関図です。3つの日系人家族が出てきますが、ナカヤマ家とヨシダ家は両親ともに似ていて分かりにくいので、どの場面のどの人が誰なのか、分かりやすい場面をあげて書いておきました。ナカヤマ家がチェスターの家です。フルヤ家が自殺するマサヨの家。ヨシダ家はエミーとウォルト兄妹の家

最新第5話終了時点の相関図はこちらに
4 テラ2第5話終了時点の登場人物相関図

ザ・テラーS2不名誉第5話「真珠のように砕け散る」あらすじネタバレ無版

前回第4話はこちらに

ザ・テラー S2不名誉第4話あらすじ-白い悪魔と双子とおたふく,ゆうこの行動の謎についてなど
【ネタバレ箇所はタップしないと見えないようにしてあります】ザテラーシーズン2インファミー第4話「弱肉強食」のあらすじをまとめています。ゆうこの怨念は出産に関係があるのかと考える根拠、まるでナカヤマ家を守っているようにすら見えるゆうこの行動についても。3話終了時点での登場人物相関図点線囲み=死んだ人です。米軍の翻訳担当となったチェスター・ナカヤマが赴任したのはガダルカナルでした。 チェスターの解読した日本兵のメモにより、行方不明になっていたバーリンガム軍曹が発見されます。 しかし見つかった軍曹は、日本語で「白い悪魔」「お前を殺す」「弱肉強食」などと話すばからりで、何があったのか分かりません。

ガダルカナル島のチェスターは、捕虜になった日本兵の見張りを命じられます。

その日本兵は、なぜかチェスターの名を知っていて、強い敵意のままにチェスターを死霊と呼びます。

収容所では日系人に対する意識調査が行われ、収容者たちは、様々な質問によってアメリカへの忠誠心を試されます。

エミーが収容所で出会った恋人ケンは、「米国のため戦うか」「天皇陛下に忠誠心を抱かないか」との質問は日系人をバカにしていると憤慨し、Yesと回答するのを拒否。

エミーの説得にも耳を貸そうとしません。

ちょうどその頃、双子を死産して以来ふさぎ込んでいるルースのもとへ父親が面会に訪れ、一緒に家に帰るよう持ち掛けました。

テラ2不名誉~インファミー第5話「真珠のように砕け散る」あらすじネタバレ版

ネタバレ箇所を読みたい人は、タップで開いてください。

 

ネタバレを読む

 

ふたつの質問

収容所の日系人は、質問票に回答するよう求められます。

質問はアメリカへの忠誠心を問うもので、答え方によって徴兵されたり刑罰を科せられたりするのではないかと、みな神経質になっています。

ヤマトさんのように、過去にいやいやながらした日本軍への寄付についてまで打ち明けようとする者もいますが、エミーの彼氏ケンは、質問自体に誇りを傷つけられたと感じています。

特に

米軍に加わりアメリカのために戦うと誓うか

日本の天皇陛下に忠誠心を抱かないと誓うか

この質問は、アメリカ生まれのアメリカ人に対する侮辱であり、「Yes」と答えるのは男ではないと、ケンはそう思っているようです。

でも、もしも「No」と答えたら反逆罪で逮捕されるかもしれません。

軍の事務局でタイプの仕事をしているエミーは、人のいない隙にケンの回答書を探し、ふたつの質問に対してケンの書いた「No」を「Yes」に書き換えてしまいます。

後日、問題の質問に「No」と答えた日系人は警備の厳しい収容所へ移送されることになりました。

名を呼ばれなかったケンは、「俺もNoと書いた」と名乗り出て移送車に乗ろうとします。

しかし回答書にあるケンの答はYes。

ケンの主張に賛同して「No」と書いた日系人たちは、「騙したのか」「腰抜け」とケンを責めながら車に乗せられて行きました。

エミーは「ここに残れたのだからいいでしょう」と言いますが…

捕虜の日本兵

ガダルカナルの米軍は、相変わらず高橋提督の情報を探る任務に難航しています。

墜落した戦闘機に乗っていた日本兵を捕虜として拘束することには成功しましたが、捕虜は頑として口を割らず、尋問にあたっていた少佐は耳を食いちぎられてしまいます。

捕虜は、見張り役のチェスターにも攻撃的で、縛りつけられ動けない代わりに憎悪に満ちた言葉を吐き続けています。

「解放されたらお前の家族を殺す」と言われ、チェスターの理性は吹き飛びました。

死産の知らせを受けたばかりのチェスターもナーバスになっていたのです。

チェスターは捕虜を殴り、捕虜はチェスターを罵り、どちらも消耗しつくしたころ、チェスターが捕虜の所持品の中に野球のボールを縫う赤い糸を見つけます。

おおた」というその捕虜は野球の選手で、手帳に書かれた9人の名前はチームのメンバー、縦線で消されているのは戦死した者でした。

チェスターも2世リーグでプレイしていたことがあり、選手同士として始めた野球の話は穏やかにはずみます。

戦争を忘れるひとときでしたが、おおたはこの後グアムに移送され、白人兵の尋問を受けることが決まっています。

おおたの望みはもはや自決のみ。

チェスターは、おおたの縄をほどき、匕首あいくちを手渡しました。

腹を切り、絶命する直前におおたが言います。

「高橋提督は、1894年6月7日仙台に生まれた」

こらー!

なんだこの支離滅裂な日本兵は。

家に帰るルース

双子を死産してからルースはすっかり変わってしまいました。

乱れた髪と汚れたままのネグリジェでぼんやりと沼の淵に立つ様子はまるで幽霊です。

そんな時、ルースの父親が面会にやって来ました。

父は、やつれ果てた娘の姿に愕然とし、ルースを家に連れ帰れるよう手配しました。

出発の日、ルースはポケットから取り出したでんでん太鼓をアサコに手渡し「ゆうこに返して」と伝えます。

前にゆうこがくれた日本の玩具でした。

死産の後、ルースはゆうこに会いたがっていましたが、収容所にゆうこは見当たりません。

門を出て行くルースをヘンリーが追い、きつくハグします。

「どうか無事で。どうか元気で」

続いてルースは、父親のハグを受け、日系人収容所を去りました。

テラジマのでかカバン

ガダルカナルに新しい語学兵テラジマがやって来ます。

このところずっと陰鬱な顔をしているテラジマを他の兵士たちは、びびっているのだろうと思っています。

でもドラマを見ている私たちにはテラジマに何が起きているのか分かります。

テラジマの動きは妙に機械的で、首を動かすとゴキゴキっと…あの音が。

肩にかけている異様に大きい布製のカバンからは、何かの液体がにじみ出ています。

アーサー豹変

捕虜おおたから高橋提督の情報を聞き出したチェスターのテントに同僚語学兵のアーサーが入って来ます。

アーサーは、何も言わずにチェスターをひっぱたいたと思うと拳銃をつきつけ、車を運転するよう命じました。

肩には布製の大きなバッグが。

アーサーの告げる行き先は「家」

銃を向けられたままのチェスターは何も言うことが出来ず、キャンプの出口に向かうほかありません。

脱走と思った米兵の発砲から逃れるように進むジープは、進路の凹凸にタイヤをとられて舞い上がり、逆さまに落下。

溝の底に落ちたチェスターは、車と地面の間に足を挟まれて動けません。

傍らには大量出血したアーサーが転がっています。

おそらく死んでいるでしょう。

反対側に顔を向けると、アーサーが持っていたバッグが落ちていました。

チェスターは、バッグから目をそらすことが出来ません。

そのバッグは動いていて、内側から突き出た指がファスナーを開けているのです。

出てくるのは土に汚れた着物姿のゆうこです。

でも今日のゆうこには皮膚がなく髪もまばらで、チェスターにはこれがアントワネットの娼館で会った茶葉占いの女性とは分かりません。

ゆうこは身をかがめて溝のチェスターの方へ手を伸ばし、何かを言っています。

…「何か」です。

毎度のことですが、このドラマは日本語パートが何言ってるのか分かりません。

まあ、なんでもいいですね。

 

テラ2第5話終了時点の登場人物相関図

5話が終わって相関図はこうなりました。

 

ザ・テラーS2インファミー不名誉登場人物相関図エピソード5

 

ザ・テラーシーズン2不名誉~インファミーの感想など

クズな日本兵

海外のドラマや映画に出てくる日本はたいてい変です。

「きっとこちらの創作の中にある海外の国も色々おかしいんだろうなー」と思いながら受け流していますが、今回の日本兵だけはなんだか…

日本兵の中にも、自決せずに捕虜になった人は実際いましたし、想像以上に大勢いたのかもしれません。

捕虜にとられたことはまあいいのです。

日本兵が「ピッチャー」とか「チーム」とか言っているのは、かなり違和感。でもまあそれもいい。

でもさ

敵のお情けで死なせてもらって代わりに上官の情報しゃべっちゃうってあんた

死ぬなら黙っとけよ

ばらすならせめて生き恥さらすという罰を受けながら戦後の復興に尽くせよ

二つを選ぶな。どっちかに決めろ

元々このドラマは出てくる男の人たちにあんまり魅力がないな…

捕虜役の俳優さんは素敵なのに

ここまでで一番男前だったのルースだよ…

でもよく考えて見ると、兵士おおたはチェスターの名前を知っていたんでしたっけ。

どうして知っていたのでしょう。

ゆうこが介在しているとしか思えませんが…

だけどゆうこに遠隔であれこれできる力があるなら、わざわざテラジマに運ばせなくてもいいような…

派手な登場というパフォーマンスをやりたかったのかゆうこよ。

どこかゆうこってコミカルですよね。

 

ケンが二つの質問にNoと答えたのもよく分かりません。

「Yesに決まってるだろ」ということならそのままYesと書くか無回答でよかったのでは?

あるいは「Yes」と書いて余白に「なめてんのか」とコメント書いとくとかさ…

移民という難しい立場の人々の心が私には分からないということなのか…

いずれにしろ誰かが命がけでしたことを無断で上書きする権利のある人などいません。

エミーの行為は最低です。

テラ2の死者リスト

ここまでの死亡事件をまとめておきます。

日米開戦前 ターミナル島

マサヨ・フルヤ…チェスターに依頼された堕胎薬を作った直後に自殺(1話)

グリチャック…魚の仲買人(白人)。嫌がらせのためにチェスターの父ヘンリーの船に放火しようとしていたところ、突然何かに突かれたように吹っ飛び、網にかかって死ぬ(1話)

開戦後 FBI拘置所

ニック・オカダ…日系人をFBIに売り渡していた男。
ヤマトさん、ヒデオ・フルヤ、ヘンリー・ナカヤマの3人が凍った湖に置き去りにする(2話)

開戦後 日系人収容所

ウィルソン・ヨシダ…収容所でゆうこを見つけると激しく動揺し、なぜか米兵にライフルを向けたために射殺される(2話)

ヒデオ・フルヤ…収容所裏の森でゆうこに舌を噛み切られて死ぬ(3話)

ネスラー(米兵)…収容所でゆうこを見た後、操られるように監視塔から飛び降りて死ぬ(4話)

マティス二等兵ら数人…集団でチェスターに殴りかかっていたところ、後方にいた米兵の火炎放射を受けて焼死(4話)

キタムラ医師…ルースの双子が死産に終わった夜、ゆうこのコントロールを受けて切腹する(4話)

日本兵おおた…ガダルカナル島で捕虜になり、チェスターの温情で自決機会を与えられる

アーサー…ゆうこに憑依された状態でチェスターと一緒に乗り込んだジープの事故で死亡(生死は未確認ですが死んでると思います)

こうしてみると…

冒頭のマサヨの自殺の原因は不明ですが、その後ゆうこが動き出しました。

第5話で自決した日本兵は、少なくとも一時的にはゆうこのコントロール下にあったものと思われます。

となると…

ゆうこは、大半の死亡事件に関わっていることになります。

その中でFBIのスパイだったニック・オカダだけ色合いが違います。

FBIに連行されたヤマトさん、ヘンリー、ヒデオの3人が、凍った湖の上でオカダにスパイ行為と無実の日系人を売っていたことを告白させて、置き去りにしたのです。

あの時の3人がかわるがわるオカダの足元の氷にツルハシを打ち込む様子や、その後「このことは黙っていよう」と念を押し合ったりすることが一切ない様子からは、ターミナル島の日系一世たちの良くも悪くも固い結束や、重大な秘密を共有することへの慣れが見て取れます。

ゆうこのことも、そうした暗い出来事のひとつなのでしょう。

 

第6話はこちらに

ザ・テラー S2不名誉第6話あらすじ-ゆうこのタイゾウとチェスターの知る真相
【ネタバレ箇所はタップしないと見えないようにしてあります】ザテラーシーズン2インファミー第6話「タイゾウ」のあらすじと解釈感想などを書いています。人はなぜか霊の言い分には道理が通っていると思い込むこれが今回の発見でした。死んでも死にきれずこの世に出てくる幽霊の持つ恨みには、万人が納得する理由があるものだという前提で見る習慣がついているなーと。お岩さんとかお菊さんとか。「こりゃ気の毒だわ。好きなだけ化けて出なよ」と思いますよね。有名な怪談は大体そうです。