ザ・テラー S2インファミー不名誉第1話ネタバレ有と無のあらすじ

AMCの「ザ・テラー」シリーズは、謎めいた実話を題材に独自の物語を展開するアンソロジーになりました。

なのでシーズン1とシーズン2の話につながりはありません。

第1作の「ザ・テラー」は、1845年のイギリスの北極探検隊が遭難し、全隊員が行方不明となった事件をもとにしたものでした。

ザ・テラー シーズン1
「ザ・テラー シーズン1」の記事一覧です。

第2作は、第二次世界大戦時アメリカに実際にあった日系人の収容施設を舞台にした物語です。

この収容所には幽霊が出ると噂されていたと聞きます。

「ザ・テラー」シーズン2「インファミー」の第1話のあらすじです。

ザテラーシーズン2 インファミー(不名誉)第一話「ツバメの巣の中のスズメ」のあらすじネタバレなし版

日系人マサエ・フルヤの自殺

白い着物を着たマサエがふらつく足取りで桟橋を歩いています。

橋の半ばで転倒したマサエは、そのままそこに座り、かんざしのように髪に刺していた箸を抜き取ると自分の耳にあて、わずかにためらいの表情を見せてから深く突き刺しました。

葬儀中の不吉


不吉なアクシデントは出棺しようというその時に起こります。

重い棺が横転し、中の遺体が道路に転がり出てしまうのです。

黒い鳥のような何かが棺に当たったように見えましたが、何だったのかはっきとは分かりません。

あまりのことに葬儀は騒然とし、男たちがあわててマサエを棺へ戻します。

横で見ていたアサコ・ナカヤマは「海の向こうから来た悪い兆し」「死んでも成仏できない…」と呟き、夫のヘンリーはそんなアサコをたしなめるのでした。

ここカリフォルニアのターミナル島は多くの日系人の暮らす場所で、マサエは何十年も前に日本から移民した日系一世でした。

1941年の出来事です。

ふたつの小瓶

チェスター・ナカヤマは思い出しています。

マサエにある薬の調合を頼んだ日のことを。

「無理ならばいい」と言うチェスターにマサエは悲痛な表情を浮かべながら「一週間で作る」と答えたのでした。

そしてその薬を作るとすぐに命を絶ったのです。

薬の入った小瓶をチェスターに手渡すマサエの夫ヒデオ・フルヤの顔は怒りに満ちています。

チェスターも同じように思っているのです。

この薬を作ったからマサエさんは自殺した

ザテラーシーズン2 インファミー(不名誉)第一話「ツバメの巣の中のスズメ」のあらすじネタバレ版

第1話時点での登場人物相関図はこうです。

ザテラー-シーズン2-インファミー不名誉第1話登場人物相関図

登場人物詳細はこちらに

ザ・テラー シーズン2「インファミー不名誉」の登場人物相関図
「ザ・テラー」のシーズン2インファミーの配信が始まりました。 「ザテラー」シリーズは、歴史上のミステリアスな出来事を独自にアレンジしてドラマ化するアンソロ...

 

以下はネタバレです。

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サバとグリチャック

漁船太郎号の甲板では、ヤマト翁が若い頃にマグロをパンチでK.O.した武勇伝を語っています。

ヤマトさんと呼ばれるこの老人は今年で80歳。

最初期の移民者で、口の悪さもひっくるめて慕われています。

チェスターの父ヘンリー・ナカヤマは、ヤマトさんに自分の漁船太郎号の監督を頼んでいるので、ヤマトさんはいつでも甲板に座って、作業の世話を焼いているのでした。

そこへ白人グリチャックがやってきます。

グリチャックはサバの缶詰工場の職員で、漁船から魚を買い付けるのが仕事です。

「漁獲にサバが少なく雑魚が多いので工場で仕分けする手間がかかる。1トン40ドルの約束だがこれでは20ドルしか払えない」とぬかしています。

チェスターは、「サバだけに分別するので40ドルで買ってくれ」と交渉しますが、ヘンリーはそんなチェスターを「漁もできないのに口出しするな」と切り捨てました。

チェスターはカメラマンを目指していて、漁師になるつもりはありません。

一方父親のヘンリーは、何十年も海で働き、島の日系人はほとんど持っていない車を手に入れた自分自身と漁の仕事に誇りを持っています。

マサエさんの薬は堕胎薬

チェスターは、マサエさんに調合してもらった薬をルースに渡しました。

ルースはメキシコ系アメリカ人で、ロスの看護学校に通う学生です。

そこで大学生のチェスターと出会い(中略)妊娠してしまったのでした。

「ガイヨ」と「トキ」というその薬は堕胎薬、流産を引き起こさせる薬なのでしょう。

ルースは神に背く行為におののき、チェスターはマサエさんに背負わせてしまった罪の重さを嘆いています。

マサエの遺書は発見されていません。

でもチェスターは、この薬が引き金になったと信じています。

サバ切りマシンとパッカード

缶詰工場では、グリチェックがまた文句を言っています。

今度は「ヘンリーのサバが小さいのでサバ切り機で切れず、手で切らなくてはならない。だから20ドルだ」とか。

グリチェックは、サバ切り機の横でああでもないこうでもないと言ううちにベルトコンベアーにネクタイを巻き込まれてしまいます。

すぐにヘンリーがベルトコンベアーを止めたのでグリチェックに怪我はありませんでしたが、この事故でマシンは故障し、グリチェックは工場をクビになります。

するとなぜかグリチェックは「お前のサバが小さいから俺がクビになった」とヘンリー宅へ乗り込んできます。

実はヘンリーの船は正式な登録申請をしていません。

「メキシコへ漁に出ていて申請できなかったのだ」とヘンリーは説明しますが、グリチャックは、「ヘンリー・ナカヤマは日本のスパイで燃料を日本の潜水艦に横流ししていると当局へ報告しなければ…」と思わぬ方向へ。

「でっちあげのスパイ容疑を通報されたところで何でもない」と言い切れないのが、当時の日系人の立場だったのでしょう。

グリチャックは、口止め料としてヘンリーのパッカードを持っていきました

奇怪な写真と背後の人影


マサエさんの葬儀の写真を現像するチェスターは、奇怪な写真を発見します。

顔の部分が黒く濁って見えない女性がいるのです。

誰なのかも分かりません。

 

ダイニングから母アサコが呼ぶ声が聞こえます。

今夜は日系のヨシダ家の3人、父ウィルソン・ヨシダと母フミ、娘のエミーが夕食を食べに来ています。

エミ―の兄ウォルトは、結婚の準備が忙しく、今夜は来ないとのこと。

ウォルトの婚約者ベティも日系二世で結婚は間近ですが、今は東京にいます。

 

食事を終えて桟橋を散歩するチェスターとエミーの背後に人影が見えます。

着物の女の人ように見えますが、途中でふっと消えてしまいます

前を歩くチェスターとエミ―は気付いていません。

※これ気が付きました?

エピソード1の19分30秒あたりからです。

こちらからご確認ください
ザ・テラーS2字幕版
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ヒデオ・フルヤの失明


フルヤの家を訪れたアサコ・ナカヤマが「お清め」だと言って家のあちこちにお米を撒き、ヒデオ・フルヤを憤慨させたのは数日前のことです。

ヒデオは粗暴な男で、酒に酔ってはマサエを殴っていたと、島の日系人はみんな知っています。

 

その日ヒデオは、着物姿の若い女性とすれ違います

見かけない顔なので不審に感じたのか、それとも別の心当たりがあったのか、振り返って後ろを見ますが、彼女の姿はもうありません。

その時突然ヒデオに異変が起こります。

見えない何かの打撃を受けたように体を揺らしたと思うと、太陽を睨みつけながらその場に倒れました。

ヘンリーらが駆け寄った時には、ヒデオの眼球は灰色に濁っています。

この日からヒデオは目が見えなくなりました

ゆうこの茶葉占い

もうすぐ結婚するウォルトの独身の終わりを祝うため、アントワネット夫人の娼館を訪れた男たちの中に海軍少尉マーロン・ハリスがいます。

チェスターの父ヘンリーと話していたときのマーロンは、あまり日系人に友好的な態度ではありませんでしたが、二世たちとは気が合っているみたいです。

この娼館もマーロンが白人割引きで予約したふう。

部屋へ行かず、ロビーでみんなが戻るのを待つチェスターに日系女性がお茶を淹れてくれます。

このメイド女性は、ヒデオ・フルヤが失明する直前にすれ違った人なのですが、チェスターはもちろんそんなことを知りません。

ゆうこと名乗るそのメイドは、「僕は間違いを犯した」と話すチェスターをお茶の葉で占います。

ゆうこは、

「あなたはふたりの人間。生と死。光と影。二つの世界に住んでいるけれども、どちらにも居場所はない」

あなたはツバメの巣にいるスズメ。安心した瞬間にツバメに殺される

と言い、

「望むものを必ず手に入れるべきだ。家も子供もまだ失われてはいない」

と続けます。

チェスターが取り戻したものと取り戻せるか分からないもの

ゆうこの託宣を聞いたチェスターは、まずグリチャックのアパートへ。

庭に停められたパッカードに乗って向かったのはルースの家です。

ルースが「まだ薬を飲んでいない」と言うのでチェスターは心底安心し

「これまで島で起きたことは兆しだ。それが何かは分からないけれども車に乗ってどこかへ行こう。二人の土地を探して子供と三人で暮らそう」

と言いますが…

唐突かつ無計画なこの駆け落ち提案をルースは聞き入れてくれません。

グリチャックの怪死

チェスターが車を持って行ったのに気付いたグリチャックは、腹いせにヘンリーの漁船に放火しようと考えます。

甲板に灯油を撒き、マッチを擦りますが、その火はすぐに消えてしまいます。

周囲を見渡すグリチャックは「何か」を見ました。

それが何なのか確かめるよりも前に、グリチャックは大きな力に突き飛ばされます。

 

翌朝、油まみれの太郎号の網に引っかかって死んでいるグリチャックが発見されたのでした。

グリチャックの両眼は、ヒデオ・フルヤと同じように灰色になっていました。

12月7日

日系人の船の網にアメリカ人の遺体が引っかかっていたとあって、ヘンリーとチェスターは米軍に事情を説明しなければなりません。

海軍のロビーで待たされるヘンリーとチェスターの後ろに大きな時計が見えます。

12月7日の午前11時5分。

サイレンが鳴り始めました。

走って来たマーロンは「今すぐ外へ出ろ」と言います。

アメリカ本土は12月7日の正午前。日本は12月8日です。

この日、真珠湾攻撃が決行され、米は開戦しました。

ヘンリーFBIに連行される

ターミナル島の日系家庭の家主はみんなFBIに連行されます。

ヘンリーはチェスターに「お前はアメリカ市民だ。愛国心を示せ。国のために戦え」と言い残します。

ゆうこ

チェスターはまた現像した写真の異常を見つけました。

娼館で茶をたてるゆうこを撮ったものです。

ゆうこの顔は何かでこすったようにそこだけぶれてぼやけています。

 

その頃ゆうこは鏡の前にいます。

椿油で顔を拭くと頬の一部がベリっと剥がれ、黒ずんだ土台が露出しました。

ゆうこは眉一つ動かさず、手元にあった針と糸で垂れ下がった皮膚を元通りに縫い付けています。

 

ザテラーシーズン2 インファミー(不名誉)の舞台ターミナル島

ターミナル島はカリフォルニア州ロサンジェルスのサンペドロ湾の島です。

ターミナル島地図

場所はここ。アメリカ西海岸の小さな島です

ターミナル島ロサンジェルス

戦前には約3,000人の日系人がいたというターミナル島。

日本語で書かれた記事もいくつかありました。

ドラマでは、真珠湾攻撃の日のうちに男の人たちが連行されたように見えますが、実際にFBIが島に来て父親たちを連れて行ったのは翌年の2月9日だったんですね。

戦後70年・日系アメリカ人インタビュー/巽 幸雄さん&長男の一郎さん|Lighthouseロサンゼルス

第3回(前編) ターミナル・アイランド|ディスカバーニッケイ

ターミナル島には和歌山から移民した人が多かったそうです

和歌山県における移民をめぐる取り組みと今後の展望|JICA

ザテラーシーズン2 インファミー(不名誉)第1話の感想など

まだ1話を見ただけではこれといって感想もありませんが(笑)

おかしな日本満載になるかと思ったら案外少なめ?

  • お葬式の花輪の「吊花」って何?
  • 棺桶に釘を刺さないの?
  • 窓際にお米撒いたら鳥が寄って来て大変なんじゃない?
  • そういう占いは見たことないよ

と、宗教的なところでは変なことが多いですね。

ゆうこが階段の踊り場で茶せん使い始めた時もびっくりしましたけど、私としては笑っていられる範囲内かな。

宣戦布告を「していない」という点で「ちょっと待て」という人もいるでしょう。

 

島で「何か」を起こしているのは、おそらくゆうこだと思いますが、ゆうこは生きた人ではないですよね。

どこから発生したものなのか。

日系一世世代が日本にいた頃の出来事が関係しているようにも見えます。

ターミナル島の日系人にはかすかな関西訛りが見られます。ゆうこにも関西訛りがありました。

 

堕胎薬の「ガイヨ」と「トキ」という名には何か意味が?

マサヨさんがなぜ死んだのかも謎ですね。薬を作った罪悪感という単純な話ではないような気がします。

 

ゆうこの占いの「ツバメの巣の中のスズメ」が、アメリカでの日系人を示しているのは明らかですが、「安心した時ツバメに殺される」の一節が気になります。

第2話はこちらに

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日系人収容所に関係する名作本「二つの祖国」

山崎豊子の「二つの祖国」は、日米開戦から戦後、東京裁判まで、日系人の立場の難しさを描いた作品です。

春にテレビ東京でドラマ化されていました。

今はアマゾンプライムでも見られ…前後編で各話レンタル432円か…

ドラマは放送時に見ましたが、正直なところ原作の方がずっといいです。

興味のある人には原作をおすすめします。