マ行のドラマ

MAGI-天正遺欧少年使節

「MAGI-天正遣欧少年使節」第8話ローマ篇あらすじ感想-法王に会う理由

「法王に聞きたいことがある」というマルティノの言葉は画期的でした。日本人奴隷のことを知った時でさえ、特に怒りを示さなかったマルティノは、合理的な考え方をする人で、無意味に思い煩ったりしません。かわりに、やれることがあるなら確実にそれをします。ガリレオを異端諮問所へ召喚している張本人に会える機会があるなら必ず会い、聞くべきことを聞くのが彼の流儀です。旅をするうちに少年たちの心に湧いたキリスト教への疑問。法王に直接問うことなど思いもしなかったでしょう。でも問いを投げかける相手として法王以上にふさわしい人はいません。
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「MAGI-天正遣欧少年使節」第7話フィレンツェ篇あらすじ感想-ビアンカ公妃の舞踏会とマンショの身元

少年たちがトスカーナ大公と謁見しビアンカ公妃に舞踏会に招かれます。ぎこちなく踊る4人の表情が少しずつほぐれていく楽しい場面です。ローマは目前。マンショが物乞いの子だとヴァチカンに知られ、メスキータは「旅は終わりだ」と言います。しかしその頃街では東方から三賢人がやって来たと噂が広まり、外では「MAGI」と連呼する声がしています。
MAGI-天正遺欧少年使節

「MAGI-天正遣欧少年使節」第6話フィレンツェ篇あらすじ感想-熱病とガリレオ

ジュリアンは長崎で、伝染病患者の看病を買って出て命を落としたキリシタンを見ていたく感動したと言っていました。この話をするジュリアンには、重要な視点が欠けています。看護を受けた患者の心情です。なにもジュリアンが若く未熟だったから分からなかったと言うのではありません。大人でも気付きにくい苦悩は、実は社会のあちこちに存在します。十代の半ばでこれほど辛い体験をした少年にかけられる言葉もありません。私は宗教というものを多少冷めた目で見ている人間ですが、今のジュリアンを思うと、彼に祈りというものがあってよかったなと思います。
MAGI-天正遺欧少年使節

「MAGI-天正遣欧少年使節」第5話マドリッド篇あらすじ感想-刺客とロザリオ

地中海を渡る船の船室にボラードが鎖を持ってやって来ます。ボラードは、「誰もここへ入れないように」と言い、鎖で入り口をふさげと指示して甲板へ上がって行きました。しばらくすると大砲のような音が。船は海賊船に襲われているようです。 俺も戦う。死んでもいいのだと甲板へ出ようとするミゲルをマンショが力ずくで止め、少年たちは砲撃がおさまるのをじっと待ちます。どれくらいたったでしょう。
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「MAGI-天正遣欧少年使節」第4話リスボン篇あらすじ感想-フィリペ2世と信長の刀

フィリペ2世はとうとう日本刀を抜きました。喉元に真剣を突きつけられても顔色一つ変えないマンショにますます王は怒り、斬りつけてきます。マンショがそばにあった燭台で刀を受けると、燭台がふたつに折れました。フィリペ2世は、日本刀の強靭さに驚き、毒気を抜かれたようにその刃を眺めでいます。「この刀を贈った者に会いたい」と言う王は、信長が謀反で死んだと知ると思案顔になり、とても意外なことを話し始めます。
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「MAGI-天正遣欧少年使節」第3話ゴア篇あらすじ感想-ミゲルの憤り

第3話では、ミゲルが大きな疑問にぶつかります。ミゲルを傷つけているのは、奴隷の存在それ自体よりも、「大人たちは都合の悪い現実から目をそらす言い訳を心得ていて、尊敬していたパードレも汚れた大人と変わらない」という事実です。ヴァリニャーノはそれを分かっているから答えられなかったのでしょう。ヴァリニャーノが熱に浮かされながら、自分の行為を自問していたと聞いたマンショが、旅を続けようと思い直すのは、この作品を象徴するようなエピソードです。少年たちは問い、大人たちは訳知り顔で答えるものです。でもそれが本当の答なのか。なぜ簡単に答えられるのか。答えないのが一番正直な答ではないのか。
MAGI-天正遺欧少年使節

「MAGI-天正遣欧少年使節」第2話京都篇あらすじ感想-マンショと信長

それぞれの旅の理由 信長は、4人になぜ長い旅に出るのかを尋ねます。感染の危険を顧みず伝染病患者の看病についた信徒のような強さを身につけたいという中浦ジュリアン、戦乱の世では日本にいても明日は分からない。ならば旅の危険など気に留めることはないと言う千々石ミゲル、西洋への学問的関心を語る原マルティノ。祐益は「まだ行くと決めていない」と正直に答えます。
MAGI-天正遺欧少年使節

「MAGI-天正遣欧少年使節」第1話長崎篇あらすじ感想など-Shimoからローマへ

祐益は、裸で十字架にかけられた男を敬うのが理解できず、キリスト教を信じていません。幼い頃、一夜ですべてが変わってしまった経験を持つ祐益は、常識とされていることも簡単には信じないようになったのか、それとも並外れて賢く、事象を冷静に客観視する能力があるのか。大人たちがありがたがって拝んでいるものに疑問を感じるこの少年はタダ者ではありません。祐益が一行に加わるのは、信長に会いたいから。ヴァリニャーノの目当ては、信長から法王への親書を預かることですが、その際、使節団の少年たちを帯同させ信長と会わせようと考えています。
ザ・ミッシング

ザ・ミッシング-囚われた少女あらすじ感想登場人物の現在と過去の変化など

欧州を舞台に国境と時を行き来しながら子供の行方不明事件を追うアンソロジーシリーズ「ザ・ミッシング」シーズン2囚われた少女のあらすじ、感想、登場人物の特徴などをネタバレなしの範囲で書いています。登場人物に思いもよらない過去や意外な顔がある点は、シーズン1「消えた少年」と同じですが、シーズン2「囚われた少女」では、見る人によって物事の解釈の違うことがたびたび出てきます。
ザ・ミッシング

ザ・ミッシング-消えた少年 あらすじ感想と結末に関する制作陣コメントなど

派手さはありませんが、とてもよいドラマでした。最後は二通りの解釈が可能な作りにっていますが、主演のジェームズ・ネスビットと監督のシャンクランドのコメントがありました。失踪の謎を解きながら、人の多面性を描いた物語でした。善人に見える者の暴力歴が暴かれたり、教職に就く者に意外な過去があったりする反面、小児性愛者である青年は、自身の嗜好に苦悩していて、単純に悪人と呼ぶことはできない人物です。優秀な刑事で人格者として尊敬されるバティストも、娘が薬物に依存するのを止めることができず、家庭は荒れています。