Mr.メルセデスシーズン2第1話あらすじとS1忘れた人用ショート解説など

2019年12月27日

スティーブン・キング原作ミステリー小説のドラマ化作品「ミスター・メルセデス

小説は三部作でもう完結しています。

最初に。原作と順序の違うドラマ版ミスターメルセデス

で、ですね。

小説は一作目「ミスター・メルセデス」二作目「ファインダーズ・キーパーズ」三作目「任務の終わり」と、この順番でした。

でもドラマは順序が違っていて

一作目「ミスター・メルセデス」

二作目「任務の終わり」

三作目「ファインダーズ・キーパーズ」

になっています。

なのでドラマのシーズン2は原作では最後。つまりシーズン2でブレイディの件は完結、ホッジスの任務も終わります

ではシーズン2のあらすじなど。まず第1話から。

小説「任務の終わり」についてはこちらに

ミスター・メルセデスS2第2話「帰ってきた男」のあらすじ

あの夜のあれから

救急車は2台走っています。

1台が運ぶのはブレイディ・ハーツフィールド

着工式で賑わう美術館に爆弾を持ち込み、起爆装置であるスマホを手にホッジスとにらみ合っているところを、後ろから駆けて来たホリー・ギブニーに頭を殴られて意識がありません。

ブレイディが運び込まれた修道女会病院では、執刀するフェリックス・バビノートニー・モンテス検事補に「今は完全な植物状態だが回復の見込みがないわけではない」と言っています。

もう1台に乗るのはビル・ホッジスです。

ブレイディを探しながらしきりに胸を抑えていたホッジスは心筋梗塞を起こし、ブレイディの手から滑り落ちたスマホをジェロームが拾うのを見るとその場に倒れたのでした。

退院後のホッジスは酒を控え、運動を心がけるようになりました。

リハビリの帰りにブレイディの病室に寄って様子を見るのが習慣になっています。

 

隣人アイダ

ホッジス宅の隣の庭の東屋が倒壊しました。

植えてあった木が突然倒れ、下敷きになったのです。

「家族で作った東屋だった。これを建てた夏が今までで一番の夏」と話すアイダにホッジスは再建を申し出ます。

ホッジスはいつもこの東屋で紅茶をよばれていたのでした。

以前はそんなお茶の誘いをおっくうに感じていたふうでしたが、ブレイディがホッジスを狙っていた頃も距離を置くことなく、おせっかいな隣人であり続けたアイダに今は違う感情を持っているようです。

 

脳が甦る薬?

パーティの席で脳の研究について熱弁を奮うバビノーをブロンドの妻コーラが呼び、中国人の研究者たちに引き合わせました。

コーラは製薬企業ヴァイタルタ新薬開発の仕事をしていて、脳卒中の薬ゼータ・コーテックスを中国の新薬に混ぜて投薬することで副作用を抑えながら脳組織を再生させる治療法を実現したがっています。

バビノーなら、ブレイディをその実験に使うことが出来る。

そしてこの治療法が認可されれば、うつもパーキンソンも自閉症も卒中もすべて解決する。

コーラは、そう考えています。

非公式人体実験1年の成果

バビノーは、コーラのプッシュに抗いきれず、あるいは脳死患者に人生を取り戻させるという医師としての夢の実現のためか…自身の功名心もあってのことでしょう。

ブレイディに中国の新薬と妻の会社のゼータ・コーテックスを混合した薬剤を投与し始めました。

病院には話していません。

そして季節は一巡。

脳組織の再生が見られ、バビノーはこれを充分な成果と捉えていますが、コーラは納得せず、

被験者は死んで構わないメルセデスキラーで、いずれにしろ植物状態。

意識が回復すればバビノーの名はソークやキュリーと同列のものになる。

どんな結果になっても失うものはないのだから、投与量を増やすべき

だと譲りません。

 

ホッジスのリハビリとバビノーの投薬場面のBGMこれです(試聴できます)

元彼ジョンとブレイディの転院計画

そんな折、病院ではブレイディを転院させる方針を固めます。

治療費がかかりすぎていると病院長のジョン(ジョナサン・ペティモア)は言い、転院までにブレイディが死んだら、バビノーの治療を徹底的に調査すると付け加えました。

このところ病室のドアを閉めてブレイディを診ているバビノーを疑っているのかもしれません。

ジョンは、独身時代のコーラとデートしたこともあります

でもコーラはバビノーと出会い、ジョンとはそれきりでした。

帰宅したバビノーはコーラの妊娠を知りますが、「転院の前に投与量を増やさないなら子供は産まない」と脅迫され、もう選択の余地がありません。

薄暗い病室でバビノーは、ブレイディの点滴に最高容量の薬剤を注入します。

ブレイディがどうなるのか、バビノーにも分かりません。

 

ファインダーズ・キーパーズ探偵社

ホッジスは探偵社ファインダーズ・キーパーズを開業しました。

小さなオフィスも構えていて、ホリーを助手に雇っています。

PCやネットワークに強いホリーは、ホッジスとは違ったアプローチでの情報収集が得意なのです。

発達障害か強迫性障害があり、三十を過ぎても自立できずにいたホリーは今、その特性を活かして立派に働いています。

個人からの依頼で行方不明人を探したり詐取された金品を取り返したりする中、大きな事件の情報をつかむとかつての相棒ピートに流すことも。

ピートの方がホッジスに懸賞金のかかる逃亡者の居場所を教えることもあります。

そんなピートも間もなく退職です。

※「ファインダーズ・キーパーズ」とは「落し物は拾った人の物」という意味。原作3部作の2冊目のタイトルでもあります。

 

以下ネタバレです。

読みたい人はタップで開いてください。

 

ネタバレを読む

ピートの秘密

ホッジスとピートは警察で7年間コンビを組んだ仲でした。

お互いの呼吸を知り尽くした親友だったでしょう。

でもピートには秘密がありました。

ピートは心臓病の家系で、父親と叔父が40代で亡くなっています。

ピートも同じように心臓を病んでいましたが、そのことはホッジスにも話していませんでした。

アイダの東屋の建て直しを手伝っていたピートは、キッチンへビールを取りに行って倒れ、ホッジスに発見されたときにはもう息がありませんでした。

年下の友人を亡くしたホッジスの気落ちは大変なもので、アイダの提案により、しばらくホリーがホッジス宅に暮らすことになりました。

断っていた酒をフローズンヨーグルトにかけるホッジスを、ホリーが心配そうに見ています。

 

離婚した妻ドナとホリー

ピートの葬儀でホッジスは、別れた奥様ドナと再会しました。

ドナは、ホッジスが実の娘アリーよりもホリーと親しいことが面白くないふうです。

入院中のホッジスの意識が戻っていない頃にお見舞いに行ったのだとも。

 

ホッジスの殺意

ピートを送り、ジェイニーの墓に花を供えたホッジスは、またブレイディの病室を訪れます。

ブレイディは相変わらず横たわったまま。

でも生きています。

ピートは死んだのに。

ジェイニーも死んだのに。

16人の人が暴走するベンツに襲われて命を落としたのに。

この世界では毎日、多くの人が非業の死を遂げているのに。

ホッジスは、やおら立ち上がるとブレイディの呼吸器チューブをつかみました。

しばらくこうしていればブレイディは死ぬでしょう。

もちろんホッジスは思いとどまります。

でも

この時この男を確実に殺しておくべきでした。

 

ブレイディの覚醒

ホッジスが立ち去った病室でブレイディに異変が起こります。

バビノーの薬が効いてきたのでしょう。

植物状態だったブレイディは突然目覚め、ふらふらと歩きだしました。

たどり着いた地下室には三つの墓標が立ち、血まみれのベンツが停まっています。

部屋の奥に並ぶパソコンを見つけると起動の呪文を唱えますが、反応がありません。

ここはブレイディの頭の中の世界です。

今はまだ、事態を正確には把握できていません。

ブレイディは応えないモニターを叩き、こじれた魂の欲するものを呼んでいます。

”カオス!”

 

…と、1話はこんな感じです。

シーズン1を忘れちゃっている人用解説

全登場人物はこちらに

ホッジスが花を供えていたお墓は誰の?

ピートと同じ墓地でホッジスがお参りするお墓がもうひとつありました。

あれはジェイニーのお墓です。

この人↓

ジェイニーは、ブレイディにベンツを盗まれ、そのベンツをメルセデス事件に使われた「メルセデス・レディ」ことオリヴィア・トレローニーの妹、ホリーの年上のいとこです。

退職後になお事件を追うホッジスに調査を依頼し、恋愛関係になりました。

ブレイディがホッジスを殺すために車に仕掛けた爆弾によって死亡しています。

 

ブレイディが殺した人全員のまとめはこちらに

ブレイディが最後に見る三つの墓標は誰の?

ハーツフィールド家は4人家族で、ブレイディを除く3人が死んでいます。

最初は父のノーマン、次に弟のジェリー、最後はデボラです。

お墓はその3人のもの。

もちろん本当のお墓は野外の墓地にあり、あの映像で視聴者は「これは現実ではなくブレイディのイメージの世界なんだな」と分かるようになっています。

3人のうち、父親は電気事故での死亡、母デボラはブレイディが毒を混ぜておいたひき肉を食べて死んだとはっきりしていますが、弟ジェリーについては今のところ不明瞭です。

 

さらに補足

ブレイディがひき肉に毒を混ぜたのはジェローム(ホッジスの庭の芝を刈る高校生)の飼い犬を殺すため。これは未遂でした。

なぜカオスと連呼?

最後の場面でブレイディが「カオス」と繰り返し叫んでいるのは、あれがPC起動の音声だからです。

ブレイディは、自宅地下室に並べたPCが「カオス」という声に反応して起動するよう設定していました。

シャットダウンは「ダークネス(闇)」

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