東京

名石と水上の涼亭|清澄庭園を無料でガイドしてもらいました

2018/02/25

清澄庭園は「回遊式林泉庭園」です。

「回遊式林泉庭園」って何。

清澄庭園に行くと分かります。

回遊式で池の周りの園路に色々と趣向が凝らされ、多様な景色を楽しめる庭園です。

春は桜、夏は菖蒲、秋は萩。

季節を告げる花が見られる清澄庭園に、ほぼなんにも咲いていない2月に行って来ました。

スイセンが厳かに咲いていました。

清澄庭園水仙

清澄庭園の歴史

江戸の豪商、紀伊国屋文左衛門(きのくにやぶんざえもん)さんなる人のお屋敷だったと言われていますが、明確に分かっているのは、享保の頃、久世大和守(くぜやまとのかみ)の下屋敷だった時代のことからです。

久世さん(知り合いではない)の代で庭園らしい体裁になりますが、この地を名園に育て上げたのは、かの岩崎弥太郎氏、三菱財閥の初代総帥です。

弥太郎さん(知り合いではない)の庭道楽石道楽は、ただごとではなく、全国から集めた名石が、庭園のあちこちに置かれています。

しかしこの庭園は、関東大震災の時も東京大空襲の時も、焼け出された人々の避難所として開放され、多くの人を救ったという歴史も持っています。

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大正記念館と枯山水

庭へ入って園路を少し行くと左側に建物があります。

大正記念館です。

大正天皇崩御の際、大葬のために建設された建物をこちらに移したものです。

空襲で一度は焼失しましたが、再建されています。

現在の大正記念館は、集会施設として借りることができます。

結婚披露宴をここでする人もいるとか。

使用料は、1回3時間半で25,900円
清澄庭園では食事を用意できませんが、ケータリングを頼むことが可能です。
詳細はこちらで→清澄庭園|施設について

大正記念館の前に枯山水があります。

清澄庭園枯山水

木がこも巻きになっていますが…これは、冬の装いを見学者に見せているだけ。

中には何も入っていないそうです。

全国の名石

無類の石好きだった岩崎弥太郎氏が全国から集めた石が庭園のそこかしこに。

伊豆の川石

清澄庭園伊豆川石

伊予の青石

清澄庭園伊豆青石

中でもこの石↓は、とても貴重なものだそうです。

佐渡赤玉石という石で、名前の通り佐渡ヶ島の石ですが、あちこちに持ち出されて、今はもう佐渡にはほとんどないのだとか。

清澄庭園佐渡赤石

石ってどうやって運んでたんでしょう。舟で運ぶしかないですが…

庭園内に全部でいくつの名石があったのか。
そこらじゅうにあるので、途中から数え切れなくなっちゃいました。

多重塔

庭園北側の小高い場所に、塔があります。

どこから来て、なぜここにあるのか不明と言う多重塔。十一重ですね。

清澄庭園多重塔

関東大震災も空襲も焼け残り、東日本大震災にも倒れず、凛として立つ塔。

弥太郎氏の代に、どこかから入手したものでしょうけれど、いつ頃のものなのかもよく分からないとか。

清澄庭園多重塔案内

京の石を運んで作った水鉢

こちらも庭園北側。

あまり目立たない場所にすごいものが。

鉢の形の岩。水鉢です。

自然の浸食でこの形になっていた岩を京都から運んで設置したそうです。

太古から水を受け続けて窪んだのでしょう。

清澄庭園水鉢

池ごしに見る涼亭

清澄庭園涼亭

涼亭は、池の上にあります。

国賓キッチナー元帥をもてなすために建てられました。

現在の建物は、1985年に改築されたものです。

華美を抑えた優雅なたたずまいに嘆息です。

この涼亭も、個人で借りて使うことが出来ます。
この日も、どなたかが中で会合っぽいことをしていました。

一度は使って見たい場所です。

清澄庭園涼亭

涼亭の利用は、3時間半で5,500円
詳細はこちらを見てください 清澄庭園|施設について

唯一入れる島 中の島

池にある島へは、舟でしか渡れませんが、3つの島のうち中の島にだけは、池の淵から橋がかかっています。

清澄庭園 中ノ島へ渡る橋

橋を渡ると松ノ木が。

雪吊りを下から見たのは、初めて。

清澄庭園雪吊り

石仏群?

涼亭の奥辺りに「石仏群」と書かれた案内が…

石仏?

清澄庭園石仏案内

指し示す方へ行って見ると、なにか秘密めいたスペースが

清澄庭園石仏

ををう!まさに石仏だわ。

清澄庭園石仏解説

富士山を表現する築山

清澄庭園は、大きな築山があることでも知られています。

池の奥、門のちょうど反対側にあります。富士山を模した築山です。

並んだつつじは、富士にかかる雲を表現しているそうです。

清澄庭園築山

築山に登ることはできませんが、すぐ近くまで行けます。

川を表す石。

ダイナミズムを感じます。

清澄庭園築山

桜とあづまやの広場

築山のところから西に進むと、奥に広場があります。

あづまやがあり、桜が植えられ、それだけの場所です。

東京都内にこんなスペースは珍しく、本当に贅沢な場所。

春になったら絶対に桜を見に行きたいですが、桜の季節は人が多いでしょう。

誰もいない広場のあの贅沢感は、なかなかレアな体験でした。

寒緋桜は、2月の終わり頃には咲くかな?

写真は2月の初め頃。もうつぼみが色づいています。

清澄庭園緋寒桜

池に映る雪見灯篭

知りませんでした。

雪見灯篭というのは、必ず池の水に映る場所に作るものなのですね。

清澄庭園雪見灯篭

池に映る景色を眺めるのが、日本庭園の極意。

不思議なことに、映ったものを見ていると心が静かになる気がします。どうしてだろ。

水深3メートルの磯渡り

清澄庭園で一番の見所であろう磯渡り

池に並んだ石を渡るように作られた通路ですが、一個石を進むごとに池が違った風に見えます。

池は、海を表現するものなので、磯渡りと言うのですが…

池のくせに、ここは水深が3メートルくらいあるそうなのです。

渡るための石は、大きめであまり隙間なく並んでいるので、そう危険でもなさそうですが、落ちたら3メートルです。

池の端に浮き輪が設置されていました(笑)

写真を撮り損ねました。

公式サイトにある写真です。

ボランティアガイドさんと園内一周

私たちが見学したのは土曜日だったので、ボランティアのガイドさんの説明を聞きながら園内を回ることができました。

庭園ガイドは、土日祝日、11:00と14:00から
園内一周で大体1時間くらいです

開始時刻になったら庭園の入口、チケット売り場前あたりに集まればOK。

庭園ガイドのことを知らずに現地へ行ったので、清澄庭園に着いたのが10時半くらいでした。

ガイドしてもらいたい!と思いましたが30分あいちゃうので困ったなと。

受付の方に、中に入って庭を見学していて11時にここへ戻るのでもいいですか?と聞いたら、許可してもらえました。
(厳密には再入場っぽくなるので、もしかしたらダメかな?と思ったのです)

ガイドは無料。英語の話せるガイドさんもいらっしゃいます。

清澄庭園へのアクセスなど

東京都江東区清澄3丁目3-9

最寄り駅は、半蔵門線/大江戸線清澄白河駅です。

A3出口から出た大通り(清澄通り)の、道の反対側が清澄庭園です。

清澄通りを渡って庭園の右に走る道(清澄通りを背にして右です)を少し進むと、庭園の門があります。

清澄庭園門

開園は9:00~17:00(入園は16:30まで)

12月29日~1月1日までは休館

入園料は

大人150円
65歳以上70円
小学生以下、都内在住在学中学生は無料

年間パスポートが600円です。
(65歳以上の方は年間パスポート280円)

他に9庭園共通年間パスポートというのもあり

こちらが4,000円
65歳以上の方は2,000円です

東京都内9庭園

9庭園というのは都内の9つの庭園。

各庭園の入園料と年間パスポートなどは以下の通りです。

入園年間パスポート
浜離宮恩賜公園一般3001,200
65歳以上150600
六義園一般3001,200
65歳以上150600
向島百花園一般150600
65歳以上70280
旧芝離宮恩賜公園一般150600
65歳以上70280
清澄庭園一般150600
65歳以上70280
殿ヶ谷戸庭園一般150600
65歳以上70280
小石川後楽園一般3001,200
65歳以上150600
旧古河庭園一般150600
65歳以上70280
旧岩崎邸庭園一般4001,600
65歳以上200800
園結びチケット
浜離宮恩賜庭園&旧芝離宮恩賜庭園一般400
65歳以上200
六義園・旧古河庭園一般400
65歳以上200





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